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彼を信じていない訳じゃない。

それでも、自分が無力な娘と分かっているから尚更。

あんなに素敵な人には相応しくないのではと考えてしまう。

「蒼、貴方は何処で何をしているの?私は、貴方をこんなに……」

こんなにも、想っている。

そう伝える時間さえ取れなかった最近を、今更ながらに悔やむ。

このやり場の無い気持ちを、誰かに聞いてほしい。

信武や阿紋、他の仲間達も、きっと聞いてくれるけれど。

出来れば、同じ女性に。

同じ歳位の、女の子に。

そう考えて、ふと数日前に受け取った手紙の事を思い出した。

まだ直接会った事は無いけれど、彼女のことは知っている。

どうせ今夜は眠れそうにないし、会いに行ってみよう。

世界を渡るような魔力は、今の自分には無い。

けれど、きっと行けるだろう。

混ざり合う世界。

語り手を変えたファンタジーの世界へ。

境を越えて、会いに行こう。





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