06


『いつも頑張っているから、ご褒美だ』

そう言って、躊躇うこの手を引いて。

彼は、これを選んでくれた。

あの頃はまだ、あの人は自分を子供としか見ていなくて。

自覚したばかりの恋は叶わないと。

そう思っていた。

あれから、色々な事があって。

すれ違って、遠回りして。

やっと二人で幸せに辿り着いたのに。

どうしてこんなに不安になるのだろう。

「会いたい……。会いたいよ、蒼」

呟いて、ペンダントを握り締める。

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