09
学校の校舎というものは、何処でも造りは似たようなものだ。
そのせいだろうか。
初めて来る場所でも、不思議と懐かしい。
自分が学校に通っていたのは、ほんの僅かの時間だけれど。
手紙に書いてあった教室の前で立ち止まり、深呼吸をする。
本当に来てしまったけれど、迷惑だったらどうしよう。
それに、初対面の人に相談などしても良いものだろうか。
不意に込み上げて来た不安を払うように、教室の引き戸に手を掛ける。
「こんにちは。あの、紗貴さん?」
呼び掛けると、中にいた娘がこちらを見た。
緩やかに伸びた髪に、すらりとした姿。
同じ歳位の筈だが、随分大人っぽく見える。
「初めまして。私、『fairytale B』の華憐と……」
想像以上に綺麗な人にどきどきしながら名乗ろうとした時、がたりと音がした。
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Reservoir Amulet2