02


「これで良しっと」

瑞智【みずち】紗貴【さき】は書き上げた手紙を折りたたむと、封筒に入れて封をした。

テーブルの上には既に、何通もの手紙が乗っている。

それらをまとめて持ち、立ち上がって部屋から出た。

家の中をあちこち探して、やがて目的の人物を見付ける。

紗貴の弟、由貴【ゆき】と、その親友である高条【たかじょう】敦【あつし】は庭にいた。

楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる由貴を、側にいる敦はなかば呆れ顔で眺めている。

「何してるの?」

近付いて尋ねると、由貴は元気に答えた。

「紐無しバンジージャンプ!」

「……ふーん」

「ちょっと!せめて突っ込んで!」

軽く流そうとした紗貴に、敦が突っ込みを入れる。

- 2 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2