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そして髪を結い上げて顔に化粧を施し、最後に白く軽い布をふわりと付ける。

「きゃあ!輝夜ちゃん、何処から見ても綺麗な花嫁さんね!もう、お人形さんみたーい!」

手を取って椅子から立ち上がらせてくれた後、改めて満足そうに言う。

「さあ、後は飛龍さんに会うだけね!」

「え、ええ……」

慣れない格好に戸惑いながら、紗貴の方を見る。

「紗貴さん、色々有り難う。これは、祝言の時に着る衣なのね」

「うん、そうよ」

「では、紗貴さんもいつか着るのよね」

「えっ、私!?」

驚いた紗貴の顔がたちまち赤く染まる。 

その初々しい様子に微笑みながら、再度礼を述べて歩き出す。

紗貴がこの衣を纏う時。

その晴れ姿を、見に来れたらいい。

そんな願いが、胸に芽生えた。





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Reservoir Amulet2