17
アパートの部屋に戻ると、静嵐が丁度風呂から出たところだった。
まだ濡れている髪をタオルで拭きながら、リビングにやって来る。
そして、こちらを見て硬まった。
「…………」
しばらくじっと見詰めてから、確認するように尋ねる。
「それは、霄瓊の高校の制服か?」
「あ、はい。ちょっと用があって、着替えたんです」
「……そうか」
ああ、笑ってくれた。
ふっと湧き出るような笑顔を見て、胸が暖かくなる。
大好きな人が笑ってくれると、自分も嬉しくなる。
もっともっと、歓んでもらいたいと思える。
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Reservoir Amulet2