21


「せ、静嵐?」

「お前と一緒に寝るのは、昔から俺だけだろう」

「……っ」

からかわれていると分かっていても、顔が熱くなる。

けれど普段無口な静嵐の、こんなところを見れる事も嬉しいから。

「……はい」

頷くと、彼は僅かに目を見張ってから微笑んだ。

そして、再び唇が重ねられる。

これまでに感じたどんな感情よりも、強く深く。

愛されている歓びで満たされる。

(貴女のおかげで、静嵐の願いを叶える事が出来ました。有り難うございます)

どんなに離れていても、大切な友人へ心で語り掛ける。

(貴女の幸せを、いつも願っています。貴女がそうして下さったように、私も応援しています)

守り続ける記憶に、抱き続ける想いに、かけがえの無い世界に願いの口付けを。

こうして二人が共にいて、破られた禁断は。

世界の何処かで、ささやかな力となるかもしれない。

きっと、いつまでも残って行くだろう。

生きている事、生きて行く事で伝わる希望はきっと。





- 67 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2