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「せ、静嵐?」
「お前と一緒に寝るのは、昔から俺だけだろう」
「……っ」
からかわれていると分かっていても、顔が熱くなる。
けれど普段無口な静嵐の、こんなところを見れる事も嬉しいから。
「……はい」
頷くと、彼は僅かに目を見張ってから微笑んだ。
そして、再び唇が重ねられる。
これまでに感じたどんな感情よりも、強く深く。
愛されている歓びで満たされる。
(貴女のおかげで、静嵐の願いを叶える事が出来ました。有り難うございます)
どんなに離れていても、大切な友人へ心で語り掛ける。
(貴女の幸せを、いつも願っています。貴女がそうして下さったように、私も応援しています)
守り続ける記憶に、抱き続ける想いに、かけがえの無い世界に願いの口付けを。
こうして二人が共にいて、破られた禁断は。
世界の何処かで、ささやかな力となるかもしれない。
きっと、いつまでも残って行くだろう。
生きている事、生きて行く事で伝わる希望はきっと。
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Reservoir Amulet2