02


夕焼けの色が、一層鮮やかに濃くなって行く。

今日もまた太陽が沈む。

その瞬間を惜しむように美しく射す光の中。

たった一人でいると、静けさが胸に迫る。

つい先程まで賑やかだったから、尚更だ。

「おーい、紗貴ー?そろそろ帰るぞ」

唐突に教室のドアが開き、一人の少年が顔を覗かせた。

鴻儒【こうじゅ】緋岐【ひき】は、少しばかり疲れた様子で教室に入って来る。

「大体、思いっ切り私用で教室占領しちゃって良いのか?先生に怒られるぞ」

「私用じゃないわよ。大切な、ガールズトークの場なんだから」

「ガールズトークねえ……」

- 69 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2