02
夕焼けの色が、一層鮮やかに濃くなって行く。
今日もまた太陽が沈む。
その瞬間を惜しむように美しく射す光の中。
たった一人でいると、静けさが胸に迫る。
つい先程まで賑やかだったから、尚更だ。
「おーい、紗貴ー?そろそろ帰るぞ」
唐突に教室のドアが開き、一人の少年が顔を覗かせた。
鴻儒【こうじゅ】緋岐【ひき】は、少しばかり疲れた様子で教室に入って来る。
「大体、思いっ切り私用で教室占領しちゃって良いのか?先生に怒られるぞ」
「私用じゃないわよ。大切な、ガールズトークの場なんだから」
「ガールズトークねえ……」
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Reservoir Amulet2