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「静嵐さんと霄瓊ちゃんも、最初はあんなに張り詰めてたのに。今では恋人なんだよな」

「そうよ。素敵よね」

強く脆い仮初の絆で繋がれた二人。

辛い別離と決断を、繰り返し繰り返し。

新たな道を拓いた。

「だけど不思議だよな。霄瓊ちゃんって、俺は会った事無い筈だけど。何だかよく知ってる気がするんだ。もしも同じ学校とか通ってたら、仲良くなれそうだよな」

「……私もそう思うわ」

もしも新しい道が別に開いて。

そこに世界が築かれたなら。

そんな未来も、あったかもしれない。

「俺も負けていられないよな。想いってものが、そんなに強くて力があって。時や世界も越えるなら。俺も残したいよ。紗貴への想いを、強く強く」

見詰め合う瞳から、溢れるように。

伝わって来る。

彼の想いが、強く強く。

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