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「変だね?騎士団長の奴、真っ先に華憐に会いに行くって言うから放っておいてやったのに」

「女王への報告を怠るとは、相変わらず団長としての自覚が足りん」

「うーん、でもあいつ、華憐に会いに行くより大事な用なんて無いだろ?てっきり今頃は二人仲良く過ごしてると思って、差し入れ持って来たんだけど」

「……他の女の人の所に行ってるとか?」

冗談っぽく言った華憐に、二人は明るく笑う。

「まっさかー。あいつに限ってそんな事無いって」

「その通りだ。誰から見ても、奴は貴女に夢中だからな」

「そうだよね。蒼【あおい】なら、そんな事……」

そこで暫し、沈黙が降りた。

「ま、まあ……。確かに蒼は昔はふらっふらしてたけど」

「幾人もの女性を引き回して泣かせた前科もあるが」

「私の目の前でも、何人口説いてたか数え切れないし」

室内に、益々深刻な空気が満ちた。

「最近、手紙が素っ気無いなって思ってたら、とうとう来なくなったし。私も忙しくて中々会えないし、まさか本当に蒼……」

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