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そして、永久の時さえも越えて行く。

古の物語が、今でも人に語られているように。

「……私にも、そんな想いが持てるでしょうか」

「勿論だよ。だって君は、僕を創ってくれたじゃないか」

「え?」

優しく微笑むソムニウムを見詰めた時、不意に思い出した。

幼い頃、わくわくしながら読んだ御伽噺の数々。

夜毎に出掛けた、沢山の物語の世界。

空想の中、夢の中で遊んだ自分だけの不思議の王国。

幻想の世界。

「僕の……僕達のこと、思い出してくれた?」

「はい」

再び尋ねた彼に頷きを返す。

そうだ、ソムニウムと名乗ったこの人は。

まさに自分の夢そのものだ。





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Reservoir Amulet2