01
ふっと目覚めると、辺りは光で満ちていた。
眩しくて思わず目を細め、辺りを見回す。
朝の公園には、誰もいない。
座り込んだままのベンチの隣を見ても、そこに彼の姿は無い。
いつの間に眠ってしまったのだろう。
あれは夢だったのか、現実だったのか。
けれども、確かにソムニウムが会いに来てくれた事は確かだ。
昨夜家にいた時にはあんなに疲れ切って沈んでいた気持ちが、今はこんなにも晴れやかで。
胸の中には暖かな光が灯ったようなのだから。
立ち上がり、大きく深呼吸をする。
霜の降りた地面はきらきらと輝いて。
忘れ掛けていた事実を思い出させてくれる。
ああ、確かに世界は美しい。
夢見る事は、素晴らしい。
だから笑っていよう。
日常に疲れて、大切な事を忘れてしまうなんて勿体無い。
きらきら光る夢を、綺麗な想いを。
この愛しい世界に残して行こう。
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Reservoir Amulet2