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「また会いに行きますね、ソムニさん」

一人呟いて、歩き出す。

また今夜にでも、夢の続きへ。

胸が高鳴る夢幻の世界へ。

やがて溶けて行く儚い霜の美しさのように。

覚めてしまう夢もまた、儚いけれど。

静かな夜に、夢は訪れて。

静かな朝に、霜は降りる。

霜降る世界の朝焼けに、美しい景色を描こう。

この胸の、微かな灯火を抱いて。

目覚める度、昨日からまた少し生まれ変わる世界。

終わってはまた始まる、果てしない物語のように。

今日はどんなファンタジーが、想いが生み出されて行くのだろう。

広がって行くのだろう。

昨夜の思い掛けない出会いも、いつかささやかな力となって。

俯く誰かの背中をそっと押せたらいい。

隠してる忘れてる情熱を思い出せたなら、その先に。

無限の夢幻の広がりが待つ。

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