過去




美羽と玲央くんは小さい頃からいつも一緒だった。
お母さんとお父さん、四人で大きな家に住んでいたの。

お母さんお父さんはよくお仕事で、お家に帰ってこない日が多かった。
だから、修也くんの家にお泊まりすることが日常でした。


でもある日、お家で玲央くんと絵本を読んでいたら、玄関で何か壊れる音が聞こえてから、白い服の知らない人達が入ってきた。そのうちの一人は、よく家に来るお母さん達の知り合いだった。お父さんとお母さんが仕事場に美羽達を連れてきてほしいから迎えにきた、と言った。

久しぶりに会える、お母さんとお父さんに、玲勇くんと喜んでついて行った。
知らない人にはついて行ったらだめだ、とよく言われていたけど、この人はお父さんのお友達だから大丈夫。



着いた場所は大きな塀や門がある白い建物。
その中に入って、これに着替えてねと言われたので、同じような白い服を着た。

ここで待ってて、と言われ、真っ白な部屋に案内された。玲央くんと二人で用意された椅子に座っていたら、急に手足を固定されて動けなくなった。
その直後に、美羽には電撃が、玲央くんには、炎が体に浴びせられた。
驚いたけど、二人とも特に怪我なんてしなかった。


『玲央くん、熱くないの?』

「美羽こそ、痛くないのか?」

『うん!美羽大丈夫だよ!』


浴びた状態でにこにこ話していたら、電撃が止まった。
しばらくすると、固定していたのが無くなって、白い服の人がたくさん入ってきた。

その人たちは美羽たちを笑顔で見ていた。

その後、白い服の人が美羽に火を近付けようとしたけど、熱くて逃げた。玲央くんには静電気のようなものを体にあてていたけど、同じように痛みで声をあげた。

それを見てさっきの人たちはもっともっと顔がキラキラしているように見えた。


『お父さんとお母さんは?』


美羽と玲央くんが聞くと、もうすぐここにくるよ、と言ってくれたので信じて何時間も待った。

何時間も、何日も、

それでも来てくれなかった。

君たちは捨てられたんだ、と悲しそうに言われ、初めは理解できなかった。
でも、二度と会えないってことだよ、と言われ、涙が止まらなかった。


親が美羽たちを捨てて、この人たちが保護してくれているんだと思っていた。



研究材料として連れてこられていたことに気付いた時には、すでに遅かった。







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美羽ちゃん玲勇くんの過去
クロノストーンで話しを持ってきたいなあ、とか考えてる