幼馴染Tの不満




「美羽ちゃん!」

『ん?太陽くん久しぶりだね!』


僕の大切な人、日向美羽ちゃん。

小さな頃から病気を持っていた僕と、少し人と違う体をした美羽ちゃん。

病院で初めて会った時は助けられて、それをきっかけに仲良くできた。
でも美羽ちゃんは入院してるわけでもないから、僕が退院するときはいなかった。

それから十年たって、また同じ場所で出会うことができた。

美羽ちゃんから聞いた昔の話。
それは小さな子供には酷すぎることで、自分がいない間にそんなことがあったのかと、何もできなかった自分に腹が立った。

その美羽ちゃんを救ったのは豪炎寺さんで。やっぱりあの人はすごい。

でもその豪炎寺さんは、「美羽を大きく変えたのは剣城だろうな」と少し寂しそうに言っていた。

まさか美羽ちゃんが剣城くんに惚れるなんて。
認めたくないなあ。

あの日、あの時から僕はずっと美羽ちゃんだけだった。それなのに、中学で出会った剣城くんに美羽ちゃんをとられるのは、嫌な気分になる。