大人GO軸

大人豪炎寺はサッカー選手で忙しいが、定期的に会っている恋人。妃鞠も働いている。

が、フィフスセクター設立し、豪炎寺が聖帝になった瞬間、連絡が途絶えた。

『わかってたことなんだけどね、』

イシドシュウジは豪炎寺で、サッカーを取り戻すために聖帝に。

だが。

『一言も連絡なくて、こっちからの連絡も無視。世の中の恋人ではこういうのなんて言うか知ってる?』

「そうね、、あえて答えないって回答で」

『わかってるくせに』

自然消滅でしょこれは。

あくまでアニメを見てたから豪炎寺がやろうと思ってることもなにも聞かされてなくてもわかる。
でも現実は何も教えてくれず、連絡にも応えず。一般論ではこれは自然消滅、破局になるでしょ。

『健気に待ち続けてくれる女と思ったら間違いなんだから』

「でも好きなんでしょ?」

『…そうね、気持ちは変わってないよ。…でもこれとそれとは別』

「まったく、相変わらずの割り切りの良さね」

『変にイライラしてたけど、夏未に会えて浄化されたわ、いつもありがとね』

「べ、別に、私は、姉様が困ってたら、助けたいだけで、自己満足なだけで、」もごもご

たまーに出る、夏未の姉様が可愛い。
頭ヨシヨシしてあげると、もう!と言いながらも、その手をはじこうとはしない。

「それで、妃鞠はどうするの?」

『そうだねえ、どうでも良い人なら普通にさよならなんだけど、、とりあえず同じ目に合わせたいよね』

「妃鞠のためなら私も力を貸すわ」

『ありがとう』

権力も性格も最強女性二人組。


そして、無事に支配されない本当のサッカーを取り戻した。
ただ、豪炎寺の内心は焦っていた。聖帝の座を降りて、今まで返したくても自分の決心が鈍ってしまう、思わず頼ってしまう相手からの連絡にやっと応えることができる、と思い。1通メッセージを送り、すぐに電話もしたが繋がらず。家も訪れたが間抜けの殻で。

それから1週間経ち、円堂に誘われて雷門の練習を見に来ている。
この1週間すごく長く感じた。どうにか連絡を取ろうと、共通の知り合いに確認しても誰も返事がないらしく、心臓がバックバックしている。
響監督に聞いてみたが、俺は知らんの一点張りで。
妃鞠が昔から大好きな円堂に雷門の練習を見に来た時に聞くと、まさかの答えが。

「え、お前ら別れたんじゃないのか?」

「は?」

豪炎寺の体から血の気が引いていく。
誰と誰が別れたって?中学生時代から、憧れだと言ってくれるアイツが誰よりも眩しくて。達観してる部分はあるし、年齢詐欺みたいなところで自然と周りから頼られる人だったが、自分にだけ見せてくれる甘えがすごく可愛くて、守ってあげたくて。でも大人しく守られるだけじゃなくて、支えてくれた人。自分より前に立つこともあり、何度ヒヤヒヤさせられたことか。
誰よりも何よりも大事にしていた人。

「違うのか?そう聞いてたから俺からこの話はしない方がいいと思っていたんだが」

「…誰から聞いた?」

「本人と夏未」

「…妃鞠が言ったのか」

「ああ、俺はそう聞いたけど。…なんかお前らすれ違ってるんじゃないか?一度ちゃんと話すべきだぞ」

「俺はそうしたいんだが、連絡が取れないうえ、何処にいるかも…」

「?アイツならうちにいるぞ?」

灯台下暗し!!!
まさかの円堂の家に住み着いているとは。
思わず膝をつく豪炎寺。

「え!豪炎寺先輩、妃鞠さんと別れたんですか?つまり私のお姉ちゃんになるチャンスが…!?」

「ないからいい加減諦めろ」

ちぇ、と口を尖らせるちゃっかり二人の話に聞き耳を立てていた春奈を即否定する豪炎寺。
昔からお姉さんのように慕っていた妃鞠が本当のお姉ちゃんになることを望んでいた春奈としては、自身の兄である鬼道有人と結婚するしかないわけで、それをずっと狙っていた。
それなのに…!

「どうして兄さんは妃鞠さんを手に入れてくれなかったの…!」

「…今ならまだ間に合うか?」
実は一時想っていたこともあったが、伝える前に豪炎寺と結ばれていた。好きな人が幸せになってくれることを望んだいい奴、鬼道有人。二人の会話を同じように聞いていた人。

「鬼道?」
「冗談だ」
豪炎寺から目を逸らしながら応える。

「お二人がそんなことになってるなんて知らなかったです。でも納得でした」

「何がだ?」

「妃鞠さんに、私のこと聞かれても誰にも何も言わないでって言われたんです」

「何だと?」

「俺も言われたが」

「え!俺は何も言われてないぞ?」

円堂以外にはしっかり口止めはしてる。

「そんな状況だと知らず、私…」

目をキョロキョロさせて明らか焦ってますの雰囲気を曝け出す。

「春奈?」

「いやあ、、実は今日はここに呼んじゃって」

その直後タイミング良く妃鞠と夏未がサッカーコートに。

『え?』
「音無さん?なぜ彼がここにいるのかしら?」

二人もまさかの本人がいるとは思っておらず。妃鞠は呆気にとられ、夏未は笑顔で問い掛ける。

シンプルに練習後にご飯行こうと話してて、どうせなら練習も見にきてくださいよ!と春奈からのお願いだったり。

「私もお二人がそんな状況だと知らなかったんですよ!知ってたら会わせなかったのに…」
「音無?」

いまだに諦めていない女である。

ちなみに、練習はとっくに休憩に入っており、選手たちは各々ドリンク飲んだりタオルで拭いたり、自主練したり、話してたりしたが、豪炎寺が膝をつき出してからこっちの様子をほぼ全員が見ている。
そんな時に、現れた二人の女性。天馬は夏未とは顔見知りだが、他の人は二人が誰なのかさっぱり。

『帰る』

「ま、てくれ」

背を向けて引き返そうとした妃鞠の腕を慌てて掴む。

『何?離してくれると嬉しいんだけど』

「…すまなかった」

『、、、』

「何も言わず、連絡にも応えずに、お前には辛い思いをさせた」

『…もういいよ』

振り返りにっこり。

『次の彼女にはそんなことしちゃダメよ?』


「うわあ、すっげえ怒ってんな」
「豪炎寺生きてるか?」
「自業自得じゃないかしら?」
「夏未さん、、、厳しいけどこれに関しては私も同意見です!」

長い付き合いの妃鞠の怒りを把握してる円堂。固まってしまった豪炎寺を心配する鬼道。
同じ女として、大事な人が傷ついたのは間違いないことを知ってる身としてはやっぱり許せない夏未。それに同意する春奈。

新生雷門イレブン、雰囲気を察して黙り続ける。

『春奈、私門の外にいるから、終わったら教えてね』
「わかりました!!」

『というわけで、離してもらえる?』
「妃鞠、オレは」
『…離して』

冷たい声に思わず離しそうになるが、このまま離してしまったら本当に終わってしまう。
が、それ以上に、この離しては本当は離さないで!の離してではなく、ガチで本気の離してということを豪炎寺は理解している。
そっと腕を離すと雷門イレブンに軽く頭を下げてから歩き出す妃鞠。

「…良いのか?」

「良いわけないだろう…!」

妃鞠が階段を登りきったところで、駆け足で追いかける豪炎寺。その手を取って門に向かおうとする妃鞠とは逆方向に引っ張って連れて行く。
いつもの豪炎寺なら、こんなこと強引なことしないので思わず足がふらつきついて行く形になるが、ハッとして引っ張り返す。

『今さら何?』

「話を聞いてくれないか」

『無理』

「妃鞠…、っ!」

妃鞠も自分で子供っぽいとはわかっている。だけど、なぜか認めたくなくて、そんな素直に慣れない自分も嫌で泣きそうになる。
その顔に焦りを見せる豪炎寺。

そんな中、


「豪炎寺!妃鞠!」

バシュッという聞き慣れた音とともに、二人めがけて飛んできたボールを豪炎寺が前に出てトラップする。

「妃鞠、サッカーやろうぜ!」

『いま?』

「おう!とりあえず降りてこいよ!」

昔から大好きな弱い笑顔で言われると断れず、しぶしぶサッカーコートへ。

「よし、豪炎寺と二人でミニゲーム感覚でやってみろ!」

『…円堂としたいんだけど』

「その後な。最近ボール蹴ってないだろ?思いっきり気持ちぶつけてみろよ、ボールは嘘つかない!だろ?」

『私がその顔に弱いこと知ってやってるんじゃないわよね』

「何が?」

『ううん、、わかった、やる』

おでかけ服であるロングスカートを着ているためどうしようか悩んだが、春奈と目が合う。

『春奈、ジャージ貸して?下だけでいいよ』

「お任せください!」

豪炎寺?
あの人も私服だけど、赤いスーツでサッカーするしそのままでいいでしょ。

春奈が手渡すと、スカートだしそのまま下に履いてから脱げばいいか、と思い片足を上げたところで豪炎寺がすかさず横抱きに掬い上げる。
そして春奈から上のジャージも借りる。

『あぶな!…もう、なに?』

「こんなところで着替えないでくれ」

『見えないからいいじゃん』

「そういう問題じゃない」

『半裸にゆわれたくない』

「…何のことだ」

『10?年前ここで脱いでたじゃん』

「俺はいいんだ」

『理不尽。それにしてもいきなりはビックリするし、危ないよ』

「…すまん」

『一言かけてからにして』

だいたい豪炎寺は−−−と、妃鞠がぐちぐち小言を紡ぐ間に、豪炎寺はある方向へ。


「あの二人、喧嘩中ですよね?」
「妃鞠らしいわ」


階段を登って少し歩いたところ、大切な思い出の場所。

『…開いてるの?』

練習前に開けてブレイク組三人で懐かしんでいたので、鍵は開いていることはわかっている。
あの頃より少し立て付けが悪くなった扉を開け、妃鞠をおろす。
人目も無くなったので、普通に着替える。着替え終えてから、部室をぐるりと見回す。

『…懐かしいね』

「ああ、」

『…ずっと、このままがよかった』

「妃鞠、」

『大人になんてなりたくなくて、あの頃が全部宝物で、何も変わりたくなかった』

それは、卒業式に妃鞠がぶつけた本音。
何も変わりたくない、このままがいいと。

「…俺は、変わりたかった」

『え?』

「守りたい大事な奴が、何故か先にいる感じがして、俺じゃあ手の届かないところにいる眩しい存在だった」

眩しかった。
でも、諦めるなんて、そんなの無理だ。

だから大人になって、頼ってもらいたかった。
本音をぶつけれる、拠り所にできる、そんな場所になりたかった。

「妃鞠は、俺にとっても憧れだったよ」

『、、変わりたく、なかったの』

「ああ、知っている」

『、でもね』

大人になるまで、なってからも豪炎寺がずっと近くにいてくれた。みんなと離れ離れになってやっぱり寂しかったけど、それを感じさせないぐらい、今もすごく幸せだってそう思った。エスパーかってぐらい、寂しいな、て泣きそうな時にはそばにいるし。
そのぐらい豪炎寺は私にとって、ヒーローだった。

「妃鞠、俺は」
『…サッカー、しよ?』

豪炎寺の言葉を遮って紡いだ言葉。
初めて目線が合う。
その目の奥にはキラキラした眩しい光が見えて。

『私に勝てば、話を聞く』

「…ああ!」

着替えた服は置いたままで妃鞠が先に駆け出してサッカーコートに向かう。
その背中を見て、愛しさが込み上げる。
この背中を腕の中に閉じ込めたい、熱を感じたい。そのためにも、

「負けるわけにはいかないな」

先に春奈のとこに戻った妃鞠が、円堂に飛びついた。
…やっぱりその場所は譲りたくない。


雷門イレブンにはサッカー塔で練習をしてもらうか、走り込むか、二人の見学でも良い、と指示をしてサッカーコートからは申し訳ないが退場してもらう。
全員もちろん見学。プロのサッカースタイルを目の前で見ることができるんだから。
ちなみに、今までのやり取りで豪炎寺と謎の女性の関係は全員が察してる。

準備運動を済ませ、ボールを円堂から手渡されて妃鞠ボールからスタート。
春奈の笛とともに、走り出すと全員が思ったが、豪炎寺に向けて強めのパスを出す。
それを受け取った豪炎寺も、同じように蹴り返す。

まるで、鬼道が世宇子に負けた時、豪炎寺と蹴り合ってたみたいに。

『謝れば済むと思えば大間違いなんだか、ら!』

「そんなことは思っていない!」

『じゃあ、なんで!』

「わかるだろう…!」

『危ないから、とかだったら納得できない!』

「それもあるが、弱くなってしまうんだ!」

『弱くて良い、よ!』

「俺は嫌、だ!」

すっげえ、と全員が見てる。
エースストライカーとそれと対等に競い合える二人の、なかなか本気同士のほぼシュートの蹴り合い。

『私は、!強いから君を好きになったんじゃない!』

「憧れてくれるのに、情けない、だろう!」

『そんなことない!…ヒーローだったから!』

『なのに、なんで!肝心なところはダンマリなのよ!』

『一番大事な時に、何も言ってくれなかった!』

『同じことが起きるかも、て思うと、怖いよ!』

今回は、あくまでアニメを見てたから。
だから耐えれた。

でもこの先、もし一緒にいてて同じようなことが起こったら、私が豪炎寺を待ってても不安に押しつぶされる。豪炎寺は寡黙な人だ。心配と迷惑から誰にも相談せずに一人で解決しようとする。エイリア学園の時も、フィフスセクターも。悪いことではないけど、どうか、少しでも分けてほしかった、頼ってほしかった。
豪炎寺に限って、裏切るとかそんなことはないのはわかってる、信じれる、でも、一言声をかけてほしかった。

「俺は!」

「お前に、俺の隣で一緒に生きてほしい!」

「身勝手だとわかっている…!」

「それでも!お前が憧れた存在であり続けさせてくれ!」

ボールを蹴り上げて、回転する。

ああ、この構えは、

「ファイアトルネード!」

あの日、伝説が始まったこの場所で、みんながボロボロになってた時、颯爽と現れた、みんなのヒーロー。

私が憧れた存在が、重なって見えてしまった。

一瞬の判断が遅れた時には、ボールが後ろのゴールネットを揺らしていた。

『ずるい』

「妃鞠、」

『今のずるいなし私の方が強いよ』

後ろを振り返り、サッカーゴールを見つめたまま背後に近付いてくる豪炎寺に伝える。

「俺は、お前の憧れでいたい」

『なんで、、そこまでしてくれるの、』

「…どうしようもないぐらい、好きなんだ」

背後から、あの頃と違う、小さくなった背中を抱え込む。

あの日、卒業式に泣きついて弱さを見せる相手が、円堂が羨ましかった。
それと同時に、円堂にとられそうで焦った自分が無意識に取った行動だった。

『……私、円堂と結婚する』

「それは、、俺が困る」

抱きしめている腕に力を込める。
その腕にそっと手を添える。

「ずっと、そばにいてほしい」

『…さっきからなに、プロポーズ?』

「そうだ」

『え?』

照れ隠しで冗談交えた発言に、まさかの肯定にドキッと高鳴る。

「どんなに妃鞠が俺を拒んだとしても、俺はお前と一緒にいたいよ」

『…私の気持ちは?』

「…悪いが譲れない」

『自己中』

「すまない」

『言葉足らず。遅刻魔、シスコン』

「………」

『ワックスツンツン頭』

「今は違う」

『むっつり』

「おい」

『好き』

呟くような声で、意識してないと聞こえない声で、豪炎寺にだけ聞こえる声で。

「…俺も好きだよ」

『、ごめんね』

「謝らないでくれ、俺が悪かった」

『んっ、寂しかった、ほんとは、ずっと、会いたかったよ』

「…泣かないでくれ」

やっと素直になれた安心感と、寂しかった本音と、豪炎寺の愛を改めて感じることができた。
そんな感情が一気に溢れてきて、涙が流れる。

くるりと向きを変えて正面から抱きしめる。
その勢いのまま豪炎寺にしがみついて涙を流す。

『今度ほったらかしにしたら、本当に終わりだから』

「二度とないから安心しろ」

そっと肩を掴み少しだけ距離を空け、両手で顔を挟み、こめかみにキスを一つ落とす。
久しぶりの豪炎寺の熱に恥ずかしさと嬉しさで顔を真っ赤にして、目が潤んだまま挙動不審に視線が動く。

その視線の先に、温かい目を向けてくる円堂たちや、目が合うと気まずさから視線を逸らしたり、顔を赤くしてる雷門イレブンがいることに気付き、今の状況を理解するとボンっと噴火するように頭がぐるぐるする。

豪炎寺はすでに妃鞠しか見えてないため、愛おしさしか感じていない。
なんならそのまま唇にキスをしようとするのを察して、慌てて豪炎寺の口元に蓋をするように両手を重ねる。
眉を顰める豪炎寺、頼むから周りを見てくれ。

そんな二人に早歩きで近づいてくる一つの影。

「ちょっと、"私の"妃鞠を返してくれないかしら?」

「…"俺の"妃鞠が世話になったな」

「そうね、私たちずうっと、一緒に暮らしてたから、改めていろんな妃鞠を知ることができたわ、ありがとう?」

「そうか、それも今日までだ。今までありがとうな?」

バッチバチに火花飛び散っている。
本人はその二人を気にせずに、人前でなんて恥ずかしいことをしたんだ、と羞恥心が最高潮。

円堂と鬼道、春奈も近付いてきた声が聞こえると、豪炎寺から離れて円堂に飛びつく。
慣れている円堂受け止める。

『円堂とりあえず正義の鉄拳で記憶飛ばしてくれない?』
「なんて??」

二人独特のイチャイチャは夏未は本当に微塵も嫉妬せず。するとしたら、円堂に対して、私はあなたのように姉様の支えになれないのね、という感情だけ。
対して豪炎寺は内心穏やかではない。

『あ、春奈ごめんね、ジャージ汚れちゃった』

「大丈夫ですよー!」

『今度洗って返すわね』

「それはまた会ってくれるということですか!?」

『用事なくても会うよ』

「わー!大好きです〜!…ぐぇ」

飛びかかろうとした春奈を止める鬼道。

『鬼道も、いろいろ迷惑かけたね』

「なんてことないさ。…大丈夫か」

『うん。いつもありがとう』

「さ!あいつらまだ話してるし、サッカーやろうぜ!」

豪炎寺と夏未はずっと静かに口論してる。
頭の切れる者同士、どちらも引かない。

『さっきの勝負納得できてないしやる!!鬼道も!』

「ふっ、やるか…!」

「お前らも!サッカーやろうぜ!」

雷門イレブンにも声をかける。
え、俺たちも、いいのかな?どうする?と困惑していたが、天馬が目をキラキラさせて近付いてきた。

「俺たちもいいんですか!」

「当たり前だろ!」

そんな天馬に続き他のイレブンもサッカーコートに入ってくる。
全員やる気の中、未だにコート内で冷戦を続けてる二人に近付いて、二人の片腕に腕を絡ませる。

『二人も!』

「ちょっと、あなたのことが心配で…!」
『知ってる。…大好きよ夏未』
「もう!」

殺伐とした空気は一瞬で和む。
夏未は春奈とベンチへ。

さっきの勝負は納得いってない。
魅せることをした豪炎寺が悪い。(理不尽)

さあ、本当のサッカーをしようか。