ツートップ以外が仮免取得後、共有スペースで爆豪が緑谷にあとで外に出ろと言ってるのを聞いてしまう。
いつもなら早く寝るが、二人のことが気になり起きてちょこちょこ外に二人が出るタイミングを確認する。
消灯時間になってから出て行った二人をこっそり追いかけ、グランドβで爆豪と緑谷の話をビルの影に隠れながら聞いていると、とうとう闘い始めた。
止めるべきとわかっているが、爆豪が抱えているものを気づいているので、止めたくない。
二人に集中して考え事をしていたので、近づいて来たオールマイトに気付かず、肩を叩かれる。
『わ、オールマイト?なんでここに、』
「彼らのことでね。…君も同じなんだろう」
『…たまに、羨ましくなるんです』
「何がだい?」
『私も二人の幼馴染で、同じ雄英ヒーロー科なのに、二人の関係よりも壁を感じるってか、拳でぶつかることがいいなって』
「うーん、、分からなくもないが、それは君が君だからじゃないだろうか。二人にとって君は、幼馴染以上にもっと大切な存在なんじゃないかな」
『…私も、あれに混ざりたい』
「やめなさい」
爆豪の本音、それに応える緑谷、そしてキリ良く決着がついたところでオールマイトが止めに入った。
二人の熱も戦っておさまったみたいだし、よかった帰ろう、と足を進めたところで。
「デクとアンタの関係、知ってんのは?」
「リカバリーガールと校長、生徒では君と、、そこにいる天音少女だけだ」
「そこ?」
「あ?」
『なあんでバラしちゃうのお、、』
オールマイトにバラされたので大人しく二人の前に歩いて行く。
「何で!?ここにいるの?!」
『二人が話してるの聞いちゃって、その、、気になって、ごめん、』
「…つーかよぉ、テメェも知ってたんか?あ?」
『わ、わ。』
『…私も、男の子に生まれたかった』
「ハァ?」
『二人が、本音で本気でぶつかってるの見て、羨ましいなって思ったの』
「んだよそれ」
『私にも、何か思ってることあるのに、どこにもぶつけられないのかな、とか。女の子だから遠慮してるのかなとか。私ももやもやしちゃって』
「うううん、僕は別に天音ちゃんに思うことはないよ。ないからこんな事起きないんだよ」
『まあ、シンプルに拳でぶつかる二人が羨ましかった、だから男の子がよかったなあて』
「天音が、男…? 気色ワリィ!!!テメェは女でいろや!!」
『うぇぇ、うん?女だけど、』
寮に戻ると出迎えてくれたのは捕縛布を手にこめかみの血管をピクピクさせている相澤先生。
即座にキズまみれの二人をぐるぐる巻きに捕縛し、無傷の天音に視線を向ける。
「…オマエも一緒だったのか」
『はい。あの、二人の手当…』
「それは後だ」
そのまま部屋に連行されて、オールマイトが二人の喧嘩理由を上手いこと誤魔化し混じりで話してから、寮での掃除と謹慎命令を言い渡す。
「星詠」
『あい』
「オマエも時間外行動には値する」
『あい』
「二人の手当てはするなよ」
『…あい』
翌日、始業式は二人は不参加だった。
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