ほうれんそうは大切に
グラウンドで1、2年生合同で体術を学んでいたとき。
五条「お、みんな朝から偉いね〜」
突然現れた五条に全員が"何しに来たんだコイツ"的な視線を向けていた。
伏黒「何かあったんすか?」
真希に小突かれてしぶしぶそう聞く伏黒に、五条は軽く返事をする。
五条「いや、透夏に学生証借りたくてね。更新するからさ」
透夏「なんで?」
五条「ちょっとした手続きだよ。今日中には返すから」
透夏「? はい」
理由はよくわからなかったが大人しく学生証を渡す透夏。
五条「じゃ、引き続き頑張ってね〜特に透夏」
そのまま五条は術式で飛んでしまった。
透夏「……すごく嫌な予感がしてきた」
伏黒と真希には"まあ頑張れよ"とでも言わんばかりに無言で両肩をポンと叩かれた。
*
その夜、食堂で透夏が伏黒と夕飯を食べているところに五条が帰ってきた。
五条「お疲れサマンサ〜、はい学生証返すね。あとこれも」
五条は学生証を透夏に返すと同時に白い箱を渡した。
透夏「何これ……ケーキ? なんで?」
五条「お祝いだよ、透夏の昇格祝い」
伏黒「昇格って……まさか」
五条「そ。透夏、君今日から特級ね」
透夏「は? へ?」
伏黒「アンタ、自分の仕事押し付けようとしてんでしょ」
五条「いやいや、この生徒思いのナイスガイがそんなことするわけないでしょうが」
伏黒「じゃあなんでこんな急に」
五条「前から話は進んでたんだ、1級だって言い張って特級の任務回してたし。で、この前僕の任務を押し付けたのが実は昇格試験でさ。ちゃんとこっそり見守ってたよ、七海がね」
伏黒「それ、透夏には?」
五条「言ってないけど」
伏黒「言えよ!」