ほうれんそうは大切に

グラウンドで1、2年生合同で体術を学んでいたとき。

五条「お、みんな朝から偉いね〜」

突然現れた五条に全員が"何しに来たんだコイツ"的な視線を向けていた。

伏黒「何かあったんすか?」

真希に小突かれてしぶしぶそう聞く伏黒に、五条は軽く返事をする。

五条「いや、透夏に学生証借りたくてね。更新するからさ」

透夏「なんで?」

五条「ちょっとした手続きだよ。今日中には返すから」

透夏「? はい」

理由はよくわからなかったが大人しく学生証を渡す透夏。

五条「じゃ、引き続き頑張ってね〜特に透夏」

そのまま五条は術式で飛んでしまった。

透夏「……すごく嫌な予感がしてきた」

伏黒と真希には"まあ頑張れよ"とでも言わんばかりに無言で両肩をポンと叩かれた。



その夜、食堂で透夏が伏黒と夕飯を食べているところに五条が帰ってきた。

五条「お疲れサマンサ〜、はい学生証返すね。あとこれも」

五条は学生証を透夏に返すと同時に白い箱を渡した。

透夏「何これ……ケーキ? なんで?」

五条「お祝いだよ、透夏の昇格祝い」

伏黒「昇格って……まさか」

五条「そ。透夏、君今日から特級ね」

透夏「は? へ?」

伏黒「アンタ、自分の仕事押し付けようとしてんでしょ」

五条「いやいや、この生徒思いのナイスガイがそんなことするわけないでしょうが」

伏黒「じゃあなんでこんな急に」

五条「前から話は進んでたんだ、1級だって言い張って特級の任務回してたし。で、この前僕の任務を押し付けたのが実は昇格試験でさ。ちゃんとこっそり見守ってたよ、七海がね」

伏黒「それ、透夏には?」

五条「言ってないけど」

伏黒「言えよ!」

HOME