伏黒と寮で
「ん、恵……あっ、ん、むぐ」
「あんまり声出すな。虎杖に聞こえる」
正常位の体勢のまま透夏の口を押さえて小声で言う伏黒に、透夏はこくこくと頷く。
「っ、ふ、ぅ、……ん、っ!」
止めていた腰の動きを再開させると、言われた通り声を出すまいと頑張る透夏。
それを見た伏黒は自分で注意しておいて逆に興奮していた。
自身も息を抑えつつ、腰を打ち付ける速度を上げていく。
「ふっ、ぁ、はぁ、も、むり、むり……!」
「ああ、俺も……っ」
「はぁ、あ、あっ、ん、あぁっ!」
イくと同時に透夏がひときわ大きな声で喘いだ。背を反らせた姿と上擦ったいやらしい声に、伏黒は口を塞ぐ余裕もなく達する。
「恵、すごい、いっぱい出るね」
「……うるさい」
「今度は口にちょうだい?」
「っ、お前、どこで覚えてくるんだそんなの」
透夏は人の体液から呪力を吸い取れる、というか体内に入れたものは食べ物だろうが呪霊だろうが自身の呪力に変換されるらしい。と五条は言っていた。
が、この行為は別に呪力供給のためとかではなく、ただしたいからしてるだけ。呪力はおまけだ。相手も伏黒だけではない。
それに気づいたのは透夏が五条の呪力を纏わせていたときのことだった。そしておそらく五条はわざとやっている。
思い出したらなんとなく腹が立って、行為後のぽやぽやしたままの透夏の口に、達したばかりの性器を突っ込んでやった。
「ん、まだ出る?」
「いや……」
突っ込んでやったといっても強引にする趣味があるわけでもない。ただこうすると透夏がちょっと喜ぶからだった。
「っ、透夏、もういい」
「えー、じゃあこっち」
物足りなさそうな顔をした透夏だったが、伏黒と唇を合わせ舌を絡めているうちにまたとろけた表情になる。
この日はそのまま寝てしまったわけだが、翌日虎杖に"お前ってAV見るとき音出す派なの?"などと聞かれ内心焦るのであった。