七海建人

【夢主】デフォルト名:七海 潔子(ななみ きよこ)

・高専の卒業生で現在は1年副担任。一級呪術師。
・26歳。補助監督の伊地知とは双子の兄妹。二卵性。
・黒髪で小柄、普段はメガネ。ゆるい性格の癒し系。
・高専を出てすぐ七海と結婚した。
・同等級の術師同士で同姓だと紛らわしくなるため旧姓の伊地知を名乗っている。


*****


とある何でもない日、呪術高専では飲み会が開かれることになっていた。

飲み会と言っても生徒たちがメインの催しのため、小規模なパーティのようなものである。参加人数も多くなく、開催場所も高専の教室だ。

食事の用意を2年生に任せ、1年生3人と副担任の潔子は飲み物やその他必要そうなものの調達に大型スーパーを訪れていた。

4人は雑談をしながら適当にペットボトルのジュースや酒、お菓子につまみなどを買い物カゴにつっこんでいく。

伏黒「さすがに買いすぎじゃないですか?」

潔子「あっ、そうかも。このくらいにしとこっか」

虎杖「伊地知先生って結構テキトーなとこあるよな」

釘崎「兄の方が細かいから、余計にそう見えるわよね」

やれやれ顔の伏黒と、潔子を意外そうに評する虎杖と釘崎。

潔子「そうかな? まあほら、私と潔高くんは2人で1人だからー」

虎杖「またテキトー言ってるし」

個性の強い1年生たちも、この潔子の独特のゆるさによく振り回されているが、振り回し方が担任である五条のように悪質ではないので悪い気はしなかった。

雑談をしながらレジで精算していると、酒類も買っていたため店員に身分証明書の提示を促される。

潔子が慣れたように運転免許証を出すと、虎杖がそれに反応した。

虎杖「伊地知先生免許持ってんだ! ちょっと見せて!」

釘崎「免許ではしゃぐって、ガキかよ」

潔子「どうぞー」

清算後、サッカー台に移動しながら免許を渡すと、はしゃいでいた虎杖が突然黙った。

虎杖「伊地知先生って伊地知じゃないの?」

釘崎「は? 何言ってんだ、いいから袋詰め手伝いな」

虎杖「あ、うん、それは悪い。――けど釘崎もこれ見て」

焦る虎杖の様子に首を傾げつつ、釘崎と伏黒も虎杖の持つ免許証をのぞき込む。

虎杖「ほら、ここ、苗字のとこが"伊地知"じゃなくて"七海"になってんだ」

釘崎「七海? 誰よそれ」

伏黒「伊地知先生、これ、どういうことなんですか?」

3人は即座に潔子に聞く。

潔子「私、今の苗字は"七海"だよ。でも同じ一級術師に"七海"がいるから、混ざらないために基本旧姓使ってるの」

言ってなかったっけ? とのんきに返す潔子だが、予想外の答えに3人は唖然としていた。

虎杖「きゅ、旧姓?」

伏黒「ってことは……」

釘崎「結婚してるの!?」

潔子「え、うん。あれ、これも言ってなかったっけ?」

3人『聞いてねえよ!!』

潔子「声大きいよ3人とも……」

詰め終わった袋を虎杖と伏黒が持ち、高専へ戻る道を歩き出す。

釘崎「それで、旦那はどんな人なのよ?」

虎杖「あ、待って、"一級術師の七海"って、もしかしてナナミンのこと!?」

潔子「そうだよ。虎杖くんはもう一緒に任務行ったし、てっきり知ってるのかと」

虎杖「だってナナミン、先生のこと"伊地知さん"って呼んでたじゃん!」

潔子「そりゃ仕事中だからねー」

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