虎杖悠仁・伏黒恵
【夢主】デフォルト名:五条 馨(ごじょう かおる)
・五条の親戚。仲悪そうに見えるが普通に仲良し
・自分に自信があり押しが強い五条生まれ悟育ち
・だがおっとり系
・高専4年の1級呪術師
・無下限呪術を使えるが六眼はない
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「そういや、高専って4年生いないん?」
「確かに見ないわね。3年は停学中らしいけど」
座学を終えた休憩中、1年の教室は上級生についての話で盛り上がっていた。主に虎杖と釘崎がだが。
「伏黒は会ったことねえの? 4年生」
「…………」
一番されたくない質問だった。
4年生に対して複雑な感情があるわけではなく、知り合いである事実を伝えたら最後、会わせろと騒がれることが予想できたからだ。
「その顔、知ってるわね」
「……ああ、知り合いだ。でも、あの人は1級だし忙しいから中々会えないと思うぞ。俺も最近会ってない」
*****
そんな話をした数日後。虎杖は3級呪霊祓除という単独任務で県外を訪れていた。
本来であれば宿儺の器である虎杖を単独任務に出すことはないはずだが、慢性的な人員不足と任務の難易度から仕方なくこの形となっていた。同級生である伏黒や釘崎も同じような任務に駆り出されている。
その帰りににわか雨に遭い、伊地知の迎えを待つ間、シャッターの閉まった店の軒下で雨宿りをしているところだった。
虎杖がぼーっと景色を眺めていると、人通りもそれほど多くない道をこちらに向かって走ってくる人物に気が付く。
あの人も雨宿りするんかな、と思い少し端に寄ってスペースを開けると、走ってきた人物は虎杖の予想通り軒下に入り衣服についた水を払う。
担任である五条を思い出させる白い髪に青い眼、加えて長身。雨で張り付いたシャツと短いスカートがスタイルの良さを際立たせており、黒ニーハイに繋がれたガーターベルトの行く先をつい追ってしまった虎杖は慌てて目を逸らした。
「ねえ君、もしかして高専生?」
「えっ……近ッ!?」
話しかけられるとは思っていなかった虎杖は驚きつつ目線を戻すと、思ったより近くいたその謎の女にさらに驚いた。鼻先がぶつかりそうなくらいの至近距離だった。
「ほう、妙な女だ。おい小僧、代われ」
「は!? こんなところで代われるわけーー」
つい普通に返事をしてしまった虎杖は慌てて自身の頬――に出てきた宿儺を叩いてごまかした。
「おもしろい体だね。君が虎杖くんか」
「う、うす! 虎杖悠仁っす! ……お姉さんは? 呪術師?」
「うん。五条美鶴、高専4年生。4年は私1人で友達いないから、仲良くしてね」
虎杖が返事をする前に美鶴がまた話し出す。
「虎杖くん、もしかして伊地知さん待ってる?」
「うん、もうすぐ着くってさっき連絡きたんすけど……五条先輩も高専戻るなら乗せてもらいます?」
「そうしよっかな。あー、そうだ、敬語使わないでいいからね。あと名前も、
「あー確かに! 見た目似てるし、もしかして親戚とか?」
「そうだよ。そんなに似てるかな?」
「超似てるよ。五条先生が女だったら美鶴先輩みたいになりそうだし!」
「ふふ。虎杖くんはかわいいね」
「えー、俺が? 初めて言われた」
虎杖は少し照れたように頬をかく。
「てか、先輩寒そうだし、これ着ててよ」
「……」
「どったの? あ、他人の着てた服とか気になるタイプーー」
「借りる」
美鶴は一瞬呆けたものの、虎杖に差し出された制服の上着を受け取って羽織った。
「あったかい。ありがとね」
「いいスよ、俺寒いの平気だし」
「……」
「先輩?」
美鶴は黙って虎杖の顔を見つめ、そっと手を握り始めた。
「やっぱりまだ寒いかも。私いいとこ知ってるから、そこでちょっと休も?」
「えっ、ちょっと先輩――」
手を握られて反応に困っていた虎杖を引っ張り、まだ雨の降っている道を歩き始めた美鶴。
「せめもうちょい雨が弱まってからの方が……って、あれ? 雨降ってるよな?」
「うん。でも術式使ってるから、私と一緒にいる間は濡れないよ」
「じゃあ何でさっきびしょ濡れだったん……?」
「ずっと術式使ってたら疲れちゃうでしょ?」
「そういうもん? でもなんか、不思議な感じだなぁ」
術式のためと言い訳をした美鶴は虎杖の腕を組んで密着しながら歩く。
内心ドキドキしつつ変に意識してしまうのを知られないよう平静を保とうとする虎杖。虎杖のそんな様子を知ってか知らずか、美鶴は辿り着いたビルに入り慣れた手つきでパネルを操作する。
「なあ先輩、ここってもしかしなくてもラブホなんじゃ……?」
「? うん。あ、ごめん、部屋勝手に選んじゃった」
部屋へ向かうエレベーターでやっと質問した虎杖に対し平然と答える美鶴。
しかし、本当にただ雨宿りして休みたいだけだろうと思い直し、虎杖は反論をやめた。
「虎杖くんシャワー浴びてきなよ」
「えっ、俺は後でいいって。先輩、これ以上冷えたら風邪引いちゃうよ?」
「ふふ、じゃあ一緒に入ろっか」
「ちょっ、何で!?」
虎杖の腕をぐいぐい引っ張って脱衣所に連れ込む美鶴に、これ普通立場逆じゃねとついツッコみそうになる虎杖。
初対面でこれはまずいと何とか断り、悶々としながらガラス張りのシャワールームに背を向けてベッドに腰を下ろした。
「虎杖くん、制服乾かすから脱ぎ終わったら教えて?」
いつの間にかシャワーを終えて帰ってきた美鶴に声をかけられて振り向くと、備え付けのバスローブを適当に羽織っただけの美鶴が視界に入り言葉を失った。
「いやちゃんと着て!?」
「どうせすぐ脱ぐのに?」
「脱がんし!」