不破と浮気
※不破と最低な浮気をするIF
【不破視点】
俺が愛生さんを落とそうと決めたきっかけは、些細な出来事だった。
朝、いつも通り電車に乗っていたら、たまたま車内で愛生さんを見つけた。そこそこ混んでいたが、人の流れに乗って移動すると愛生さんも俺に気づいて挨拶してくれた。
「あ、不破。おはよ」
「はよっす。愛生さんもこの電車だったんすね」
「うん。樋口もだよ、たまにしか会わないけど」
「へぇ」
しばらく開かない方のドアに背を預けていた愛生さんの正面に立つ。
こうして見ると、愛生さんは案外小柄だ。
二階堂に引っつかれているときもそこそこ体格差はあったけど、愛生さんが堂々としているからか、あまり小さく感じたことはなかった。
意外と160cmもなさそうだな、なんて考えていると、途中駅で乗り換え客が大量に乗車してくる。
俺も後ろから押されてバランスを崩しそうになり、とっさに閉じているドアに片手をついた。
それでもなお押され続けて、次第に正面にいる愛生さんとも密着していく。
潰さねえようにしないとーーと思ったときにはもう遅い。みぞおちあたりに柔らかいものを感じた。
いや、これまずいだろ……!
不可抗力とはいえ、とりあえず謝ろうと下を見ると、愛生さんは顔を赤くして照れていた。
「あの、ごめん……」
「や、俺の方こそ……」
まだ冬服の季節じゃないから、薄いシャツ越しに密着した胸の感触がダイレクトに伝わってきてもうだめだ。
電車が発車すると、また乗客たちに押されて体勢を変えざるをえなくなる。
愛生さんに壁ドンしているのはもはやしょうがないとして、少しでも楽な姿勢を取ろうとしたーーのが間違いだった。
「っ、や、不破……!」
……愛生さん、すんません。
心の中でそう謝りつつも、俺は欲求に抗えなくなっていた。
さっき動かした俺の片足が、愛生さんの太ももに挟まれている。それはつまり、膝で愛生さんのそこを好き勝手に刺激できるということだ。
愛生さんは赤くなった顔を隠すように長い髪を顔横に垂らす。
俺が膝を押し付けると、少し身を捩って吐息を漏らした。エロすぎる。
「次こっちのドア開きますよ」
「ぅん、っ」
愛生さんのエロい返事は、走行音に紛れているはず。だが、隣にいたおっさんが不自然にスマホをこっちに向けてくるのが見えた。
確信はないが、嫌な予感がして愛生さんを隠すように抱き寄せると、そのおっさんは軽く舌打ちをする。やっぱり、俺たちの様子に気づいて撮ろうとしていたようだ。
他の人に気取られないようにいたずらを一旦やめると、すぐに降車駅に着いた。
「降りますよ」
「あ、待って……っ」
辻峰の最寄り駅に着き、俺たちは電車を降りた。
愛生さんは若干おぼつかない足取りだ。
「愛生さん、歩けます?」
「……歩けない」
まだ少し赤い頬のまま、近くのベンチに座って俺を見上げた。
ベンチの座面に押し付けられた太ももを、無意識なのかもぞもぞと擦り合わせている。
「すんません! 俺、その、調子乗ったっつーか……とにかく、ちょっと休んで行きましょ」
「……いい。学校行こ」
「えっ、大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃない。保健室行くから、不破も来て」
*****
保健室に着くと、やはり校医はいなかった。この曜日は校医が午後出勤という話は、以前職員室で小耳に挟んだから知っている。
愛生さんはベッドに腰をおろした。
教師には体調不良で休むと連絡済みだから、ここに誰も来なければ問題ない。
「ねえ、不破。それ、どうするつもりなの?」
「え? ーーあっ」
それ、と股間を指差して言う愛生さん。言うまでもなく元気になっている。
「あー、まあ、ほっときゃ治まりますよ」
「ちょっとこっち来て」
「?」
言われるがままに愛生さんの前に立つと、ちょうど股間が目の前にくる位置だ。
愛生さんは躊躇もせずに俺のベルトに手をかけた。
「えっ、ちょ、愛生さん!?」
「だめなの? 誘ってきたのは不破だよ」
だめなわけがない。けどだめだろ!
愛生さんは俺の葛藤が終わるのを待たず、制服のスラックスを下ろした。
「うわ、でっか」
「愛生さん、言い方……」
「巨根だね」
直球すぎるだろ。
パンツ越しにそこをさすられて声が出そうになる。触られるだけでもヤバいのに、愛生さんは舌まで使い出した。
「ちょ、っう、愛生さんそれ、ヤバいって……! 」
舐めたり吸ったりしながら、上目遣いにこっちを伺ってくる愛生さん。
二階堂はいつもこんな良い思いしてんのかよ。
そうこうしている間にも、愛生さんは勝手にパンツを下ろし始める。
「……これは入りきらないかも」
愛生さんはそう呟いたが、根元の方に手を添えて俺のを咥えた。
「ん〜……っ」
「うぉっ……! ちょっ、愛生さん、っく」
「ん、ん」
入りきらないのに頑張って咥えてんのが健気でかわいくて、
「愛生さん、あっ、もう出る……!」
口内に出してしまった。
「っふ、んむ、んっ……」
「やば、すげえ出た……」
「う、ぷは……っ、ふわ、だしすぎ」
口内に精液を溜めたまま俺を見上げて言う愛生さん。濡れた唇の間から覗き見える舌の上には、俺が出したばかりのが乗ったままで。
「だって愛生さんエロいんすもん」
つい愛生さんの頭を撫でてしまった。
「え……んっ、けほっ……」
「大丈夫っすか? 水飲みます?」
愛生さんはキョトンとした表情を見せたと思ったら、見上げて口を開こうとしたことで、反射で口内のものを飲み込んでしまったらしい。
カバンからペットボトルを取り出して渡すと、愛生さんは口をつける寸前でその動きを止めた。
「愛生さん?」
「不破の、味知りたい?」
「えっ……ちょ、それって」
俺が本当にいいのかと確認する前に、愛生さんはベッドから立ち上がる。今度は俺が座らされた。
と思ったら、そのまま押し倒された。