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ある日の成田空港。そこには多くの記者やカメラマンたちが集まり、"彼ら"の到着を今か今かと待っていた。
『あのさ……日本人との親善試合なのに、僕、チームに入れていいの?』
控えめにそう言う少年は、周りにいる男たちよりも二回り以上小さい。
『なんだ、まだ言ってんのかよ#name4#』
呆れたように返した銀髪の大柄な男は少年――銅島#name4#の頭をガシガシと乱暴に撫でた。
『いたっ、もう、シルバーやめて』
シルバーと呼ばれた男は聞こえていないのか聞き流しているのか、その行為をやめない。
横で見ている2人の男、ザックとアレンも笑っているだけだった。というのも、これが『お決まりの流れ』だからだ。
『おい、遊んでんな』
前を歩いていた男に制されて、やっと手を放すシルバー。
『お前ら、"いつも通り"にやれよ?』
金髪の男――ナッシュ・ゴールド・Jrは不敵に笑い、空港のゲートを潜った。
*****
ゲートが開くと、そこには待ち構えていたマスコミが大勢おり、『彼ら』の登場に騒いだ。
「USAで……いや、世界で今、圧倒的人気の、ストリートバスケットボールチーム! リーダーを含め18歳前後と若いチームでありながら、超絶なパフォーマンスで観客を魅力し、時にはNBA選手もきりきり舞いさせるほどの実力も兼ね揃えた、Jabberwockです!」
レポーターの女性がカメラに向かって彼らの紹介をする。
『いくつかのイベントの後、最後は大学生のチームと親善試合をすることになってますが、意気込みなどはありますか?』
レポーターはマイクを近くにいたシルバーに向け、彼のコメントを待つ。
『意気込みねぇ……違う意気込みならあるぜ?』
「え……!?」
『今夜オレの部屋に来たら教えてやるよ。部屋番号は……何番だっけ?』
シルバーの下品なジョークにアレンとザックはゲラゲラと笑う。
『知らねぇよ、チェックインまだだろーが!』
だが、
『……やめろ、シルバー』
シルバーを再び制したナッシュは、人の好い笑みを浮かべ、代わりにレポーターの質問に答えた。
『もちろんとても楽しみにしています。良い試合をして良いパフォーマンスをお見せしたい。当日のチケットもあるそうなので、ぜひ子供や家族と一緒に観にきてほしいですね』
レポーターやその場にいたマスコミは、シルバーのような男を擁するチームのリーダーの様子に拍子抜けした様子だった。
その時、大男たちの陰に隠れていた##NAME1##の存在に気がついた者はいなかった。
*****
人込みを抜けてきた5人は、空港で出迎えた男たちのもとに向かった。
『彼らが今回の通訳とガイドのようだね。よろしく頼むよ』
『おーう、こちらこそ』
出迎えた人物――相田景虎は気さくに答えた。
『ようこそ日本へ、悪ガキ共』
『つか、#name4#いんなら通訳いらねーんじゃねーの?』
『ああ、そーいやお前日本人だったな』
アレンとザックの言葉に景虎は目を丸くした。
『#name4#……? Jabberwockに日本人がいるのか!?』
そこで景虎はナッシュやシルバー達の後ろに隠れるように立っていた小柄な少年にやっと気がついた。
「あ……えーと、銅島#name4#です。一応Jabberwockのメンバーで……」
苦笑いの#name4#を見て、景虎は『何でこんな子供が?』という至極当然な疑問を持った。
『……まあいい。とりあえず場所を移すぞ』
こうして、Jabberwock一行と景虎たちは未だに騒がしい空港を後にした。