和泉愛依
【P視点】
「プロデューサー、ギリシャ神話が寝てるんだけど!!」
「は?」
ストレイライトの雑誌取材と撮影の仕事を終えて事務所に戻った。電話があるからと3人には先に事務所内に行かせると、数分しないうちにまた車まで戻ってきたと思ったら言われたのが冒頭の愛依の言葉だった。
「ギリシャ神話? どういうことだ?」
「や、なんか、彫刻みたいなイケメンが事務所で寝ててさ?」
「誰よあの男? あさひが速攻起こそうとして止めるの大変だったんだけど!?」
「あの人もアイドルなんすか?」
三者三様のリアクションだったが、なんとなく状況がわかってきた。
「あー、多分、#name4#だな。283プロでバイトしてる高校生の子なんだけど」
「先に言いなさいよ!」
「す、すまん。タイミングがなかなか合わなくてな……」
ともあれ3人を連れて事務所に戻ると、ソファに座ったまま寝ている#name4#がいた。まだ勤務時間中のはずなんだが……仕事は終えているだろうしまあいいか。
しかし、
「なるほど……神話だな」
「でしょ!」
愛依は何故か自慢げに頷いた。冬優子は#name4#を起こそうとするあさひを止めている。