@ ランク戦
「えっ、宇佐美先輩が風邪!?」
「うん……結構こじらせちゃったみたいで。本人は大丈夫だって言ってたけど、無理したら悪化しちゃうかもしれないし……」
「ふむ、これはまずいな」
玉狛第2の3人はランク戦直前にオペレーター不在の危機を迎えていた。
それを見守る玉狛第1の面々も戦闘員のためオペレーター経験者はおらず、どうしたものかと考える。
「あ、いっそ綾太に頼むのはどうよ? 良い案じゃない!?」
小南は早速電話をかけた。
「もしもし綾太? ちょっと玉狛に来てほしいんだけど、今すぐ! じゃ頼んだわよ」
有無を言わせない一方的な物言いだった。
「さくらぎ先輩はオペレーターできるのか?」
「当然よ。アイツなんでもできるんだから、多分オペレーターもできるでしょ」
「小南先輩、できるかどうか知らないで頼もうとしてるんですか……!?」
「大丈夫だろ。元々オペレーターとして入隊してるしな、あの人」
「えっ!? そうだったの!?」
「嘘です」
小南はいつも通り烏丸をポカポカと叩いた。
*****
「宇佐美風邪引いたの?」
「何で知ってんのよ? まだ話してないのに」
「来る前に迅さんに会ったんだよ。ぼくが臨時で玉狛第2のオペレーターになればいいんだよね?」
「さすがさくらぎ先輩、話が早いな」
「それほどでも〜。でもぼく、このところ防衛任務が立て込んでてさ、ぶっつけ本番になるかも」
「まあ綾太なら大丈夫でしょ」
小南って桜井より後輩だったよな? と誰もが思ったが、ツッコむ人はいなかった。
「勝たせてあげるよ、玉狛第2」