職場でヤッたら上司にバレてた件

【帝統視点】

亜璃澄の紹介で病院清掃のバイトを一週間することになった。

廊下で手すりを拭いていたら、これから休憩だという亜璃澄に遭遇して、つい近くのトイレに連れ込んだ。

幸い他には誰も入っておらず、同じ個室に2人で入っても不審がられることはない。

「帝統、どうしたの?」

「いや、なんつーか、ムラムラした」

「何でだよ……」

「そのカッコしてるとこ初めて見たんだよ」

亜璃澄の服装は医者らしく上下青い服に白衣を羽織ったものだ。

「みんなこんな格好だと思うけど……ていうか帝統、まだ仕事中でしょ」

「あと1分で休憩だった」

「むむむ……」

俺が逃がす気はないと悟ったのか亜璃澄は早々に抵抗を諦めて、とりあえず立ったまま話の続きを待っているようだ。

「お前も休憩だろ? なあヤろうぜ?」

「や、さすがに挿れるのはここじゃ無理だよ」

「……わぁーったよ、できるとこまででいいから、なっ?」

ニコニコと笑顔を浮かべると、俺の顔に弱い亜璃澄はわかりやすくほだされた。

「人来たらやめるからね……」

「よっしゃ! さすが亜璃澄だぜ」

調子よくそんなことを言いながらさっそく服に手を掛けるが、すぐに手が止まる。

「コレどうやって脱がすんだよ?」

「どこまで脱がす気なの? 僕、職場で全裸はやだよ」

「……まあ、着たままってのもアリだよな!」

脱がすのは諦めて適当に服の下から手を突っ込み、乳首を指先でいじり始めた。

「ん、だいすぅ……」

まだ触ったばっかだってのに甘えたような小声で俺を呼んでくる亜璃澄。

とりあえず便器のフタの上に座らせて、俺は前にしゃがんだ。

亜璃澄を見上げるのは新鮮だったけど、これはこれで悪くねえかも。なんか、目ん中にハートが見える気がするし。

物欲しそうな顔で見てくるからたまんなくなって、いつもみたいに亜璃澄の口ん中に舌を突っ込んで絡める。

こんなのだけで俺のはもう完全に勃ってるし、多分亜璃澄も同じだ。

キスしながらまた乳首をいじったりしていると、亜璃澄も俺の身体を触ってくる。こいつやっぱ性欲我慢すんの苦手なんだろーな。

亜璃澄が俺のズボンに手を突っ込んでくるのと、俺が亜璃澄のズボンを下ろすのはほとんど同時だった。

「帝統、立って」

言われるがまま立つと、亜璃澄はすぐに目の前にきた俺のチンコを口で咥え始めた。

「っ、やっべ……」

「んぁ、なにが? 痛かった?」

「なんか、"悪いことしてる感"がな……」

「反省しろよ」

いや、お前もノリノリじゃんか。

――なんてツッコミはこいつのクソ上手いフェラされてたら言い返せなかった。

うっかりイキそうになって、慌てて口から引き抜く。

「イかないの?」

「…………やっぱ挿れてえんだけど」

俺はもう一度亜璃澄の前にしゃがんで、キスしながらパンツに手を突っ込んだ。今度は前じゃなくて後ろだ。

「んっ、ちょっと、だめだって」

「んなこと言って、穴撫でられただけで腰動いてんじゃねえか」

「だって、気持ちいし……うぅ、でも準備してないからどっちにしろだめ」

「準備?」

「そう、ね、帰ったらするから、お願い」

そう言いながら申し訳なさそうに眉を下げる亜璃澄に罪悪感が湧いてきちまった。

「わかったよ。その……悪かったな、無理言ってよ」

「えっ、帝統が謝った」

「おい、どういう意味だよ!? ――おら、いいから大人しく謝られとけ」

なんだかんだ性欲に弱いこいつのことだから、と思ってたけど、どうやら今回は本気で挿入だけはしたくないらしい。

挿れらんねえのは残念だけど仕方ない。バレたらクビになるかもしんねーしな。……クビになったところで生活には困らなさそうだが。

俺も今日はちょっと反省したし、いつもやってもらうばっかだしな、という気まぐれもあった。

さっき亜璃澄がしたように、詫びも兼ねて今日は俺がフェラしてやることにする。今決めたぜ。

俺が勝手に準備を進めていると、亜璃澄も察したのか驚いた顔をしていた。

半勃ちくらいの亜璃澄のを何回か手で扱いて、恐る恐る舌先を当ててみる。当たり前だが先走りでぬるっとしてた。あと割とまずい。

それから、いつも亜璃澄がやってたのを思い出しながら真似をしてみた。歯を立てないように、舌で裏筋なぞったり。嫌悪感とかはねえけど、すげえ変な感じだ。

亜璃澄の腰はびくびく揺れてるし、両手で口押さえて声我慢してるみたいだった。多分これで合ってるんだな。

「きもちいかよ?」

「ん、やばい、もっとして、っん……!」

やっぱ抱きてえと思ったけど、見下ろされながらってのも意外とアリだ。

「ん、んん……っ、ふ、はぁ」

声を出さないように息を吐く亜璃澄を見上げながら、ひたすらじゅぽじゅぽと音を立ててご奉仕していると、ふと視界の端に何かが見えた。

なんだ? と思ってさり気なくもう一回その方向を見ると、人がいた。

は? 何でそんなとこに――隣の個室との壁の上から顔を覗かせて、しーっというジェスチャーをしてくるそいつ……シンジュク代表の、乱数が嫌ってる、神宮寺寂雷がいた。

「ん"おっ!? ぐっ!? げほっ、ごほっ!!」

驚きすぎてむせた。

「えぁ、なに、だいす、大丈夫?」

「エッ!?」

動揺してついソイツのいる方を見上げると、つられて亜璃澄も上を見ようとするから慌てて顔をひっつかんでこっちを向かせた。

「いたいんだけど……」

両手で頬を挟んで下を向かせると、亜璃澄は不満そうだった。

「あ、わり……いや、慣れてねえからむせただけだって! な!」

「いきなり喉奥突っ込んだらそりゃむせるよ」

亜璃澄は呆れ顔だったけど、まだアイツの存在はバレてない。いや、だからって安心できねえけど、つか何でまだ見てんだよ!?

とにかく早く終わらせねえとだよな……!

「ほら、もっかいやるから、集中してろ!」

「無理しなくていいの、にぃっ、ん」

あんまエロい声をアイツに聞かせんのは癪だがそうも言ってられない。このまま亜璃澄もイかせないで終わることなんてできねえし、俺のはアイツ見てソッコー萎えたからもういい。

俺は必死こいてフェラしつつも、どうしても気になってちらちら様子を伺った。亜璃澄にバレないように気を付けてたつもりだが、やっぱり変だと思われてるみたいだ。

「だいす、上、何かあるの?」

「なんっもねえよ!? いいからお前は俺だけ見てろ!」

「んえぇ……なにそれ惚れる……」

惚れてろ、と思いつつももうしゃぶってるから喋れねえ。つか今俺クソ恥ずかしいこと言っただろ……。しかもアイツにまで聞かれた。

ほら早くイけ! イけっ! と頭ん中で唱えながらしゃぶってたら、亜璃澄ももう限界っぽい感じになってきた。

「ん、も、出そ……だいす、くち、出ちゃうから、離し、あ、んんっむり出る、出る出るぅっ……!」

口離せって言う割に俺の頭掴んで腰押し付けてくるのはどこのどいつだよ!?

そのまま口ん中に出されて咳き込んでたら、まだ残ってたのか顔にもぶっかけられた。

「……あは、帝統えっろ」

「お前帰ったら覚悟しとけよ」

恍惚とした表情で精液まみれの俺の顔を見て満足そうにする亜璃澄。

「あっ、おい、何写真撮ってんだよ!?」

「帝統いないときこれで抜くね」

「はぁ、もういいからこれ拭いてくれ……」

撮られたんなら仕方ねえ。俺のスマホにも勝手に撮ったハメ撮りいっぱいあるし。そのおかげで最近はギャンブルでスマホをなくさずに済んでるしな。

亜璃澄は楽しそうにしながら俺の顔をティッシュで拭いていく。

相手の顔にぶっかけて嬉しがるあたり、やっぱこいつも男なんだなとか、今更すぎるか。

「よし、綺麗になったよ。……ふふ」

「何笑ってんだよ?」

「いや、帝統ってほんと顔かっこいいよね。僕帝統の顔大好き」

「顔だけかよ」

「身体も好きだよ?」

「顔と身体だけじゃねえか!」

それじゃ今までこいつが遊んできた奴らと同じじゃねえのか?

俺はこの身一つで生きてきたから、何かに執着すんのにもされんのにも慣れてなくて、ましてや恋人なんてつくったのも初めてだからよくわかんねーけど、なんかそれは嫌だ。

「そんなことないよ。……もしかして心配だった?」

「いや、心配っつーか――」

喋ってる途中で亜璃澄に顔をわしゃわしゃされた。犬じゃねえっての!

「ごめん、僕もこの年までちゃんと恋人をつくったことがなくてさ。帝統のこと遊んでるわけじゃないよ」

「亜璃澄……」

「でももう職場ではこういうことしないからね」

「えっ」

「外でならいくらでもするからさ。僕ここクビになると困るんだ。身内経営でもルールはルールだから、ましてや男じゃ見逃してももらえないだろうし」

「外って、公園とかか?」

「……いや、家とかホテルとかあるでしょ。なんで屋外」

つか、身内経営って、この病院がか? こいつ、ギャンブルで金持ちになったんだと思ってたけど、元々ボンボンだったのか。

「まあいいや。とにかくそういうことだから、とりあえず出よ?」

「お、おう……」

そう言って服を整え始める亜璃澄。俺もすっかり萎えたままのものをしまい込んだ。

「今の話、下半身丸出しでしてたと思うと悲しくなってくるな……」

「そうか? んなことより早くメシ行こーぜ!」

「帝統って、ほんと、かわいいよねえ」

「かわいいってなんだよ。俺お前よりでけえぞ?」

「そういうとこだよ」

雑談しながらトイレを出た直後、食堂に向かおうとしたところで、声をかけられた。

「お2人とも、少しお時間いいですか?」

神宮寺寂雷。そうだ、見られてたんだった。

HOME