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「マサラタウンのリン博士」
「あなた、どこから……」
「申し遅れました、わたしは現ロケット団最高幹部のランスです。あなたが、ミュウツーの開発に携わったリン博士でお間違いないですね?」
「なんでそれを……」
「ロケット団本部にあった研究員全員分の履歴書です。だいたいは死んだか身を隠したかですが、あなたの顔は割れたので。」
ヘルガーに囲まれる。もちろん私にはポケモンを持っていないので抵抗する術はない。
「一緒に来てもらいます。いいですね?」

「わかりました、この施設のものを移動してもらえないと研究は続けられないので移動してもらえませんか?」
「その必要はありません。あなたはこちらが提示した研究をやってくだされば結構です。」

「ときわたり、という現象をご存知ですか?」
「ええ、セレビィの。」
「そのセレビィの羽の一部をロケット団員が採取しており、それからセレビィを復元してもらいたい」
ああ、オーキド博士が言っていた、ときわたりでいまのロケット団とバトルしたと言うのは本当だったんだ。
「セレビィのクローンを作る、ということですが、それに関して私にはそんな技術はありません。この世界のどこにもできる人はいない。」
「あなたがそれをやるのです。世紀の大発見というものを見せてください」
この男は無茶苦茶だ。もし私にポケモンがいたら全力で抵抗していたのにそれができず悔しくなった。
「わかりました、全力は尽くしましょう。」
「期待していますよ」

「……そんな、」
トクサネに戻ると研究施設内はがら空きだった。特に戦った痕跡はないが、それでも大人数が通った形跡は残されていた。
「リンちゃん…どこに……」
走り書きのような文字でRと大きく書かれていた。
「ロケット団……?」
「くそ、リンちゃん……無事で……!」


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