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待遇は何故か良かった。
「アポロさんってサカキさんのこと大好きなんですねえ」
「敬愛しております」
「彼のどこがいいんですか?」
「話をすれば長くなるのですが……」
「リンちゃ〜ん、アポロの話聞いてっとくたびれんぞ〜おじさん、リンちゃんのためにアイス買ってきた」
「ラムダさん、ありがとうございます」
「ラムダ、リン博士に対してお前は甘すぎる」
「そんなこと言いなさんなって。リンちゃん頑張ってるもんな〜調子どうなの?」
「材料をすぐに提供してくださるおかげで順調です…ミュウツーのデータも残ってますしね」
「やはりあなたは悪の組織に相応しい人だ」
「ランス、あなたが人を褒めるなんて珍しい」
「冷酷な人は好きですから」
「あら、私が冷酷だなんて。」
くすりと笑うとランスさんも意味ありげに笑みを深めた。
「どちらが本当の顔なんですか?」
「どういう意味ですか?」
「ごく普通の女のコか狂気の科学者か、てことです」
頭蓋が変形したいわゆる失敗作のセレビィのクローンを凛は保存液から取り出した。眠っているセレビィを手術台に載せると、メスでその頭を貫通させた。血飛沫が飛び散り、凛の着ていた白衣は真っ赤に染まった。周りにいたロケット団の幹部や団員達はその光景を目の当たりにして体が固まった。その場にそぐわない天使のような笑顔を携えて、凛はランスに言った。
「楽しいですね!」
「あなた、噂で聞いたとおり裏の顔はやはりマッドサイエンティストなんですね」
「ふふ、そんな噂どこで聞いたんですか?」
「あくまでも私達はロケット団ですので」
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