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見たことがある建物に入って、やったことがあるようなテストを受けさせられる。
なんだこれは
さっき死んだのが夢だったのか
いや、でも足の痛みが、頬についた血と砂利の感覚が鮮明に記憶に残っている
何が起きているのか
「今日からよろしくね」
ラムが小さな俺に微笑む
俺を連れてきた女を探すが口元に笑みを浮かべてドアの横に立っているだけで、小さな手を伸ばすがその手を取ったのはラムだった。
そこから、一室を与えられてテストが繰り返される
少し若いジンがやってきて俺をチラリと見るだけで何もいわない。どうなってるんだ、お前は逃げ延びたの?あの方は死んだの?最後、姿が見えなかったベルモットは?
テストや話しかけられる以外で言葉を発しない俺を不審に思ったのか使えないからとりあえず慣らしとこうと思ったのかベルモットがやってきた。
「Hey,boy.初めまして、ご機嫌はどう?お名前を教えてくれるかしら」
「覚えてないの?」
ねえ、お願い悪い夢から逃げたいんだ。目を見て祈りを込めるように聞いてみたけど、返ってきたのは戸惑いだった。
「あら、どこかであったかしら」
誰か嘘だと言って。
幼い体は、感情に素直でこぼれ落ちる涙をコントロールすることは出来なかった。戸惑った彼女は頭を撫でてくれはしたけど涙を拭ってくれはしなかったし、彼女の中でスイという子どもが扱いにくい子どもと認識されたことは確かだろう。
一頻り泣いた後、部屋には次々子ども用具が追加された。音がなるおもちゃや絵本、ぬいぐるみ。バカにしてるのかと思ったがそうだ、今は子どもだったのだ。興味を示さず触りもしないと次第に構成員達も近寄らなくなった。
能力はあるようだが扱えないものはいらない。
そういう方針のようで今のところ機密情報見せるには精神発達が疑わしいとおうことらしい。
体だけは勝手に成長して行く。もうすぐ普通の構成員として訓練が始まる。
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