×ツイステ


「おい、テメー何回俺様の尻尾を踏めば気が済むんだ」


「いやぁそんなところで寝てるレオナさんも悪くないですか」


「いい度胸だな。歯の一本でも置いてけ」


 うわ、いい笑顔すぎ。王子様ってこんな喧嘩っ早いもんなの?けど実際に殴られたりはないからいつも消えて逃げるんだけど
 
「捕まえれたらね」


 笑って手を振るとハッって感じで笑われたよ。そのままゆーっくり消えようと薄くしてたら「おい」と呼び止められたので半透明人間くらいでレオナさんの方を見る。


「ラギーが晩にウチにこいだと」


「あ、了解です!」


「夜な夜な何やってんだ」


「ドーナツ美味しいねの会?」


 これでももとNY出身なのだ。休憩時間はドーナツとコーヒーに決まってると、思ってたらこっちの世界ってそんなほいほいドーナツ食わないんだよね。んでたまたまラギーさんがドーナツ食ってるところに出くわせてそれ以来たまぁに一緒に食べる中なのである。テレビとか映画見ながらサバナ寮に泊まることもしばしば。


「は?」


 ちなみにレオナさんが寝てラギーさんの体が空いてからの予定なのでこの人は知らなかったりする


 訝しげな顔のレオナさんにまた手を振りながら消える。まだなんか言ってた気がしたけどしらん

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「おい!名前はいつになったらスカラビア寮に来るんだ?」


「うーん。カリムさんの破天荒さがちょっと収まったかなぁ」


「そうか!ジャミルに相談してみる」


「そういうとこですう」


 食べかけのチキンを口に入れてカリムさんの食事もちょびっともらう。ジャミルさんが作る飯めっちゃ美味いのよ。手がかかってるって感じ。盗み食いしてたら最初はくそほど怒られたけどね!


「あーーーー小エビちゃんだーーーー!なぁに?うちの寮に来るの?」


「いつでも歓迎しますよ」


 突然現れた巨大な影に嫌な予感しかしない。エース、「ゲッ」っていうなもっと隠せ。


「時々バイトに行ってるじゃないですか」


「えー?たんないよぉ」


「あとどちらかと言うと俺はハーツラヴュルの子なんで〜」


「は?」


「こわ」


 おんなじように間延びした喋り方で返事したら急に低音返ってきたこっわ。


「エースとデュースでしょ〜?面倒見のいい?先輩でしょー」


「えー金魚ちゃんのドヤ顔むかつくんですけど」


 近くに座ってたリドルくんの顔をみる。たしかにちょっと得意げな顔をしてる。エースとデュースも満更でも無さそうだけど


「まぁリドルのヒスは勘弁だけど」


 リーチ兄弟をはじめ周りは笑ってるけどリドルの顔が真っ赤なので早めに逃げようと思う



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