奴隷のお嬢様



あれからずっと寝ていたようで、もう放課後になっていた。起き上がってはんーと両手を上げ、背伸びをする。帰る前に会社によって仕事をしないといけないな。

会社に行って何から始めるか、何をしなければならないかを考えながら教室へと向かった。教室に着き、扉を開けるとそこには本日2度目の景吾がいた。

「あーん?今まで何をしていた?」

どうやら彼は不機嫌なようで眉間に皺を寄せ、青い瞳で睨んできている。

「具合が悪かったもので・・・保健室で寝ていました。あの・・・何か用なんでしょうか?」

「お前にはテニス部レギュラー専用のマネージャーになって貰う」

「え・・・い、今なんと?」

「あーん?聞いてなかったのか。お前にはテニス部レギュラー専用のマネージャーになって貰うと言ったんだ」

聞き間違いだと思った。でも、違う。景吾はマネージャーになれと言ってきている。しかもレギュラー専用って何?何を企んでるの?流石にこれはあの叔父でも拒否するでしょうし、ここは拒否で決まりだよね!

「・・・私にはマネージャー何かできませんし。テニスの経験も知識もありません。なのでお断りさせていただきます」

「あーん。お前に拒否権はねぇんだよ!それに、経験も知識も必要ねぇ、その身1つあればできるからな」

くくっと意味ありげに笑うその姿に嫌な予感しかしない。何か企んでいる時も笑い方だ。これは何かある。何かあるけど、拒否もさせてくれない感じだし、どうするかな・・・?

「・・・親に部活に入るなと硬く禁じられてまして、部活じたい難しいのです。だから・・・」

「そんなの俺様に入れと言われたと言えばどうってことねぇだろ!?それとも何か?婚約者の言うことが聞けないとでもいうのか?あーん?」

「・・・分かりました。今日の所は一旦保留にさせてください。親に確認を取りますので、どうかお願いします」

「ちっ・・・分かった。たくっ。自分で決められねぇのかよ!?」

「申し訳ございません」

頭を深々と下げる。その姿を見て景吾は舌打ちをし、明日いい返事を待ってるぜと言って教室から出て行った。

「はぁ・・・何か面倒なことになって来たな・・・」

景吾のあの様子だと拒否はできないだろうし、おの叔父がなんというかだけど、景吾から言われた事は拒否しないだろうな。跡部との婚約話がなくなれば財閥の経営難になると思っているみたいだから。景吾の機嫌を損ね、婚約破棄になる事は流石に避ける。となると、私は景吾のいうレギュラー専用のマネージャーになる事になる。まぁ、今のテニス部の連中にならバレない自信はあるけど、なにせ、景吾のあの言い方が気になるのよね。マネージャーはマネージャーでもレギュラー専用≠ナその身1つあればできる≠ニ言った。確かにそうかもしれないけど。引っ掛かる言い方ではあるのよね。

暫く考えていたけど、埒が明かないと思い、帰路についたのだった。

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