7.最果てへの茨道


「――≠ソゃん、――≠ソゃん!」
 子どもの声がした。
 舌足らずな高い声が、しきりに私の名前を呼ぶ。小鳥の囀りのような声に誘われるまま、私はゆっくり瞼を持ち上げた。
「……え?」
「こんなとこで寝ちゃだめなんだぜ!」
 懐かしい少年が、ついさっきまで大人だったはずの少年が、歯を見せて、太陽のように笑う。
 それは、この世の理不尽など何一つ知らない、純真無垢な笑みだった。



 そこから私は、ロナルドを救うために何度も人生をやり直した。大体まあざっと、百回ほど。

 人生を百回繰り返しても、私は、ロナルドを救うことができなかった。
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