シンプル
03
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「はぷ……ちゅ……んちゅ……」
遠くに先輩が見える。目を見開き、さも嬉しそうに沢山の陰部を加えている。
先輩の中にも、きっと、先輩の大好きな陰部が挿入されているのだろう。
酒や食べ物で散らかっていた居間は、至るところに白い液体が飛び散っていた。
「あはは! チンポチンポっ。チンポ美味しい〜!」
「主、気持ちいい?」
「気持ちいいー、超サイコーっ! 男の子だぁーいすき。チンポだぁーいすきっ! キャハハッ! チンポもっともっとーっ!」
先輩の顔も、その白い液体で汚れていた。
でも、先輩はそれがいいらしい。舌をだらしなく出しさらに陰部を求めている。
「で、後輩ちゃんはどうだい?」
「ん……ふ……」
ちゅぽ、と、私は口に含んでいたものを出した。
「あは……チンポ、気持ちいい……あは、気持ちいいこと、大好きです……」
疲れていてあまりうまく喋れない。いや、喋ることよりも、陰部をしゃぶる方へと体力を使いたい。私の顔も、身体中も、体のナカも、白い液体でいっぱいだった。
もっと、もっとその白い液体が欲しい。
ああ、臭い。最初、来たときの酒臭いものじゃなく、つんとした、獣の臭い。きっと最初の私なら、耐えきれなくて嘔吐していたところだろう。
でも、
でも。
今の私は?
この獣臭さが、たまらなく好きだ。
ああ、このまま、時が止まってしまえばいいのに。
ずっとずっと、この快楽の海に溺れていたい。どこか夢現な、この場所に。
「チンポ……私に……ください……」
ああ……。
気持ちいいこと、もっと、もっともっと、ちょうだぁい……。
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