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物々交換品制作中。


殺せんせーの弱点のひとつに"変態"というワードがある。




今回の作戦はそのせんせーの変態さを生かした作戦だ。




『岡島くん、殺せんせーの好みやシチュエーションは?』


「もちろん把握済みだ。編集に三村、美術関係に管谷、撮影監督脚本オレ、出演はお前と赤羽と渚だな?」


『言っとくけど始まったらカメラ以外出てよね』


誰もいない教室で、渚くん除く5人は円になって会議を開いていた。


暗殺やら落ちこぼれやら、とにかく色々有りすぎるこのクラスは恋愛にうとい。(というか後回しにされる)


年中発情してる女たらしクソ野郎意外でお付き合いとかしてるのは、私とカルマペアぐらいだった。まあ女たらしクソ野郎はブレずに目指せ一夫多妻。


で、プライベートで一線も越えてる私達なので、今回はそれを利用し殺せんせーの油断を誘おうという狙いだ。


ここにいる全員は同意を得ているが、渚くんはリアリティを出すためにドッキリだ。まあ彼も性別上男だしたぶん大丈夫だと思うけどね。



『あとビデオは殺せんせーに渡すの意外全部消去してよね。しなかったらカルマが酷いことするから』


「お前じゃなくてカルマなのかよ」


「三村はわさびとしょうがどっちがいい?それとも寺坂の靴下(未洗濯)を鼻に詰め込むのがいい?」


「どっちも嫌だわ!!喜んで消させて貰います!!」


****



ちゃぷん……

プールの水が、大きく揺らめいた。


「スイさあ、また胸おっきくなった?Fだと見るね」

『残念Gですぅー。カルマちょっと激しすぎ痛い』

「知らねーし」

『知って』


まだ渚くんが来ないので、前座として後ろから胸を揉まれてる最中です。カルマの手つきがエロい。なんかいつも以上にエロい。


ちなみによりマニアックにするためにスク水(しかも小さめだから胸と尻がはみ出る)着用。だからよけいにカルマの手が密着してる。そのせいだろうか?カルマの手つきがやらしいのは。


ちらりと岡島くんを見ると、「もっと声出せ」とカンペを指していた。泣きながら鼻血出してる。なんか、もう末期どころじゃない気がするのは気のせいだろうか。



『ん……やば、スイッチ入ってきた……んっ……』


「胸だけで興奮するとか、どんだけビッチなの。ビッチせんせーにもひけを取らないんじゃね?」


カンペの指示だよ馬鹿。という意味を込めて見えない程度にカルマの手をつねった。


……どこからともなく水着姿の渚くんがやってきた。なんか、ようやくご到着って感じだ。

渚くんは、まあ予想通りというか、まるで終末を見たかのような表情をした。

渚くんは、恐る恐るという感じで言葉を紡ぎ出した。


「な、なにやってるの?2人共……」


「何って……セックスだよセックス。ちょっと大胆にするから、渚くんにも参加してもらおうと思って」



あくまで手を止めないまま、カルマがにやにや笑って説明しだした。


ここでようやく自分の立場が理解できたのか、渚くんはみるみる顔を真っ赤にした。



「ちょ……ダメだって!!それにこういうのはもっと大人になってからじゃないと……!」


「俺ら体は十分大人だよー?少なくともスイは子供作れるほど体できてるし」


「そうじゃなくて………!」


『ああ、もう、じれったいな。カルマちょっと手、放して』


適当にカルマの手をはらった後、私は渚くんをムリヤリプールに引きずり込んだ。


「……!?…………!!」


そして反撃する隙を与えずビッチせんせー直伝ディープキスをかました。


渚くんがキスで狼狽してる間に、カルマが渚くんの一張羅である水着を脱がしていく。キスをしながらゆっくりと陸に近づいていった。



甘い息が、お互いから漏れる。渚くんの目は酸欠も含めてか、とろんとしていた。前々から思ってたけど渚くんって超草食だよね。完全受けだよね。


私は、渚くんを押し倒した。




*****






「ん……ふっ……………は…はぅ…」


くちゅくちゅと、体液が交わる淫らな音しか聞こえない。ああ、あとは渚くんが喘ぐ声ぐらいだ。


渚くんの陰茎には岡島くんが購入した防水バイブが巻き付いている。ひとりだけ外に出て、必死に快楽と私のキスに耐えていた。


私はプールから渚くんにキスをしかけ、カルマは、全身を使って私を愛でてくれている。片手は胸を、片手は陰部をせわしなくまさぐり、背中や首に痕を付けていく。


もう、一時間くらいプールに入っているが、体が火照っていて全然寒くない。


「ねえ、俺だけ奉仕して2人が気持ちよくなるのズルくね?俺にも奉仕してよ」


不機嫌な声を出しながら、するりとカルマの手が離れていった。気持ちよかったのに、残念。


『リョーカイ。あ、そうだ、渚くんがする?』


「えっ……あ……あふ…んっ……」


「渚くんはもうそれどころじゃないねえ。チンポにバイブ巻き付けるのそんなに気持ちいい?」


カルマが挑発的に渚くんのものを指ではじいた。渚くんは女の子のように甘い奇声を上げて、ぴくんと跳ねた。


『いいよカルマ、私するから。私の方が慣れてるでしょ?』


「スイじゃなくても、それはそれで興奮するけどね」


『変態』


「お互い様でしょ」


私はカルマの下半身に顔を近づけた。うん、やっぱりカルマのはでかい。


『あ、そうだ、渚くんもちゃんとクンニしてね』


私は腰を上げ、渚くんの顔に落とした。「ぶっ」って彼の声がしたけどまあ気にしない。

『んっ……』

ゆっくりと舌でカルマのものを舐めあげていく。しかも焦らすように。カルマはそこから徐々に激しくするのが好きだった。


「あは、流石に上手だね、スイ」


カルマが少しとろんとした顔で息を乱し始めた。両手を私の頭に持ってくる。私は、時々カルマが頭を撫でてくれるのがすごく好きだった。


なんていうか、やっぱりカルマも興奮してるのだろう、いつもよりでかい。


『はん……んう……いいよ渚くん、上手……』


片や渚くんは指示通り舐めてくれてる。ていうか渚くんホントに上手、焦らしながらもちゃんと私の好きなところを攻める。

スク水着てるから、違う意味でも敏感だし。

……なんか、理性吹っ飛びそう。


『あ……あっ………いい、あ、もう駄目、気持ちよすぎる。渚くん、直で舐めてぇ!はんっ……はああっ!』

「なにひとりでイこうとしてんの」


ふいに、カルマが私の頭を強く掴んだ。そして激しく上下しだした。

うわ、けっこう苦しい。息ができない。


「あは、俺もイきそう。スイバイブ強にして」


カルマが目を細めながら言ってきたので、私は頑張ってバイブのスイッチを強にした。


「んんんんっ!!!」


『んっ、バカ、そこで喋らない……んぶっ!』

びゅくびゅくとカルマの精液が口の中に放射された。苦くて温かい。しかも渚くんもイって精液が私の体についた。


しばらく2人は放心状態で、私はカルマの精液飲むのに必死だったけど、突然渚くんが私のを激しく舐め始めた。


『んっ、やあ!イく、イくからぁ!ああああ!!』


頭が真っ白になった。


「うわ、アヘ顔超かわいー」


カルマがいやらしい顔で目を細めた。イったのにまだ舐めてくるから、私は気だるい体に鞭叩いて渚くんから離れた。


「ね、本番いこうよ本番。俺もう待てないんだけど」


カルマがねだるように私に抱きついてきた。しかも手は下に行ってる。まあでもやりたいのは私も同じなわけで。


『ん、ねえ渚くん、渚くんは前と後ろどっちがいい?』

「え……?」


渚くんは焦点の合わない目をこちらに向けていた。どうやらまだハッキリと頭が回らないんだろう。


「渚くんまだ童貞だろうし、前にさせてやんなよ。俺後ろの貰うから」


するすると中をいじってた手がもういっこの穴を撫で始めた。……たぶんこれカルマがアナルやってみたいだけだろ。


私は渚くんのバイブを解いて、彼にまたがった。


『かわいいあえぎ声、聞かせてね』

2人ともどろどろに濡れていたせいか、つぷんっと簡単につながってしまった。


「あっ……あんっ!」


渚くんがびくびくと跳ねた。もう喘ぎ声がどう考えても女の子だ。


「ちょっとまってね、俺も入れるから」


後ろからカルマも入れてきた。がっしりと腰を掴んでる。

前と後ろ。初めてだけどけっこうキツい。


キツい……けど、嫌じゃない。


「動くから、2人ともちゃんと動けよ」

『それ渚くんにいって……っ』


ずぷ、と、カルマが抜いて挿した。ビリビリと頭が麻痺する。

カルマは入れると容赦しない。ずぷずぷとピストンを繰り返してくる。始めてのアナル攻め、なんかもうこれだけでイきそうだった。

『んっ……』


でも、それだけじゃあカルマに怒られる。せっかくの3P。私はなんとか腰を動かし始めた。

たぱん、と、体が渚くんの体と重なる。あ、これ、やばいかも。一回やっただけで足が痺れてきた。


どうやらそれは他の2人もだったらしい。一瞬2人がびくっとした。


「これ、想像以上にやばいね」


カルマが珍しく、弱音を吐いた。


そっからはもうピストンのオンパレード。私とカルマが必死に動く。


渚くんは快楽に溺れてただ喘ぐだけ。渚くんのアヘ顔が正面で見れるから、それはそれで気持ちいい。


『渚くんキス……キスしよっ……!』


ぐっと体を倒して、渚くんの口の中に舌を突っ込んだ。もう2人とも気持ちよすぎて抑えがきかない。まるで獣のようにお互いの唇を貪った。


「うわー、渚くんキスしてさらに興奮してるでしょ。中でわかるわ」


渚くんはもうどろっどろに顔を緩ませていた。キスで口周りがベタベタだ。…やばい、犯したい顔だ。まあ犯してるけど。


「いっ、あ………イく……!」


『イく……?カルマ、渚くんイきそうだって』

「へえ……俺もうやばいかも……3人でイこうか」


カルマのピストンがさらに速くなった、もう腰が壊れそうだ。


『やばい、イく、あっイくイくイく………あああっ!!!』
























『……というわけで、出演料と創作費でひとり触手一本、計六本で売りますが?』

「にゅにゅにゅ……触手六本でビデオですか……欲しいですけど重いですねえ……いやでも欲しい……」


AV作ったことに怒れよ。

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