マーダーパレットシップ
*
「ごめんね。電話出てもいいかな?」
「あ、ああ。構わへんで」
「もしもし……」
「カイピロスカ、テメェ今何処にいる」
「幽霊船だよ」
「言ってなかったけ?」と恍けた。
勿論ジンには伝えていない。ベルモットに口止めされていたというのもあるけれど……単に言う必要も無いと思っていたからだ。それに今回ベルモットは蘭ちゃん達を巻き込まないように招待状を出したりと手を回している。これがジンにバレるのは厄介だ。弱みを握られたら何をするかわかったことじゃない。
「相変わらず白々しいな。要件だけ聞く。ベルモットとコソコソ何をやっていやがる」
「例の子を見つけたから、私はそのお手伝いみたいなもの……かな。女の嫉妬は怖いね」
「それは違いないねえな。」