花の落ちるように
焼きつくような苦痛が体の中を駆け巡る。まるでヒーターにでもなってしまったように熱かった。
死んでしまうのかな。
幽明の境、そんなことを思った。
命の覚悟は出来ているはずだった。遺書だって仕事の度に何度も書いていたじゃないか。なのに怖い。死ぬという事実が怖い。痛みよりも怖い。恐怖は薄れない。
薄らとコチラに笑みを浮べた女を恨めしく睨んだ。そして糸が切れた。
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