AM0:00の恋人

一だと名乗った彼と出会って1ヶ月が経っていた。もはや記憶の彼方に飛んでいってしまった。それはそうだ。彼のことを何一つ知らなかったのだから。唯一知っているのは名前だけ。
そんな情報量の出来事を気にしていられるほど、毎日は緩やかに過ぎて測れない。毎日が精一杯なのだから。

『お疲れ様です。お先に失礼します。』

そう言って職員室を出れば、真っ暗な闇が私を包み込む。