プール行きたい。
暇なら車出して。
休日の昼。
そう言って急に押しかけて来た〇〇は、
薄手のTシャツにハーフパンツという超ラフな格好で
玄関に置いてあった俺のサングラスを手に取った。
紫「………俺今起きたんだけど」
『うん。だろうなって思ってた』
紫「急にどうしたの、」
『知ってる?今日最高気温38度なの』
紫「マジで?凄いね」
『だからプール行こう』
紫「こら」
嫌だと言ったところで、多分聞いてもらえない。
既に準備万端らしい〇〇がぺらりとTシャツをめくる手を押さえ
一瞬見えた白い水着から目を逸らした。
海「あぁ〜!ビキニだ〜!」
廉「最高」
海「〇〇一緒に写真撮ろ!」
紫「バカお前でかい声で名前呼ぶなって」
危機感の無い海人の頭を叩きながら、
周りに俺達の存在がバレていないか確認する。
平日昼間の田舎とは言え、
さすがに人がいないわけではない市民プール。
年齢層的にそこまでの警戒はいらないと思うが
念の為にと、〇〇が頭にかけていたサングラスを強引に目元まで下ろした。
海「あはっ、だっさ」
廉「もはや顔無いやん」
海「〇〇メガネとかいつもそうなるよね」
紫「てかそもそもこれ俺のだから」
話しるうちに待ちきれなくなったのか。
一人さっさとプールの方に歩いて行く〇〇の後を追う。
紫「〇〇」
『ん?』
紫「これ待ってな」
『えぇー、浮き輪邪魔』
紫「じゃあプール入るのダメ。お前泳げないんだから」
『むぅ』
廉「それちゃんと口で言うやつ初めて見たわ」
海「ねぇ紫耀ちょっとニヤけてんじゃん!笑」
紫「うるせぇ!言うな可愛いとか思ってねーわ!」
『紫耀好き』
廉「俺は?」
『好き』
海「えぇ〜 じゃあ俺は?」
『大好き。ばーん』
海「やったー!特大ファンサゲットー!」
紫「ちょっと!それずるいじゃん俺には!?」
廉「〇〇、〇〇うぇい」
『きゃっ、』
水鉄砲で攻撃され、
小さく声を上げた〇〇がちょっと可愛かった。
紫「にしてもまーじであっちいなー………」
廉「そろそろ焦げるんちゃうこれ?」
紫「お前日焼け止め塗った?」
廉「あー…………」
紫「はいマネージャーからのお説教決定〜!」
隣で微妙な顔をする廉に笑いながら、
プールサイドで待たせている二人の為に買った缶ジュースを宙に放る。
そして、それをキャッチしながら元いた場所に戻った瞬間
俺は、自分の目を疑った。
「えぇ〜、いいじゃんちょっと合流させてもらうくらいさ〜」
「お友達って俺達と同い年くらい?
それなら絶対仲良くなれる自信あるんだけど」
紫「…………」
廉「…………」
まず第一に、お前らは誰だ。
そして第二に、海人はどこ行った。
紫「おい」
『あ、おかえり』
サングラス越しでも分かる。
楽しそうに口角を上げた〇〇が、
戻って来た俺と廉の姿を見て男達の方へ向き直った。
『はい、戻ってきたよ。わたしの友達』
「え…………」
『仲良くなれる自信あるんでしょ?
この二人のこと、懐柔されられるんなら一緒に遊ぼうかな』
多分、自分達が声を掛けた女の子が
〇〇であることには気付いていなかったんだろう。
二人が揃ってこちらを向いた瞬間
分かりやすく目を丸くする姿に、
なんと言葉を返そうか悩んでいると———。
「え……紫耀くんと廉くん?」
廉「ん……?」
紫「……?」
あれ?
「は……え、やばい……やばいどうしよう……」
「あ、あの……もしかして、紫耀くんと、廉くんっすよね……?」
紫「あ、はい」
「てことは………じゃあ……」
『………わたし?』
「ま、まさか………」
『△△〇〇です』
「っ!」
呟いて、〇〇が軽くサングラスを上げた瞬間
声にならない叫びを噛み締めて抱き合う二人は、
直後、俺達キンプリのファンなんです!と声を上げて後退った。
「本当に、本っ当に申し訳ありません俺達みたいなのが……」
紫「いや態度変わりすぎでしょ笑」
「だって、いや……ほんと恐れ多すぎて、」
紫「〇〇、ナンパしちゃうほど可愛かった?」
「「はい!!」」
紫「っはは!だってさ〇〇、良かったね」
話してみれば、とても素直で良い子達だった。
自分達が騒いで大事になってはいけないからと
小声で謝る姿も先ほどとは別人のようで。
直後、トイレに行っていたらしい海人が戻って来ると
これまた女の子のように口元に手を当てて歓喜していた。
廉「一番好きなメンバーは?やっぱ〇〇?」
「あ、俺は紫耀くんで………」
紫「うっそマジ!?」
海「お兄さんは?」
「廉くん……です」
廉「ッシャア!」
『残念だね海人……わたし達は用無しだって』
海「ね。〇〇なんか最初に声掛けられたはずなのにね、」
「違っ…!いや、!違いますみんな好きっすけど強いて言うならで!」
「当たり前に海人くんも〇〇ちゃんも大好きっすよ!」
『ふふ、冗談です』
「あっ………」
「ッ〇〇ちゃん、!可愛い……!」
紫「ッははは!」
廉「ちょお、〇〇に浮気せんといてな?」
「ッヒィ!」
廉「なんやねんその反応!笑」
「イケメンが……!とんでもないイケメンが俺に凄いこと言ってるから、!」
『ちょっと〜 今わたしのこと可愛いって言ってくれたのに〜」
「っ……!?」
廉「待て待て知らん男に寄るなて」
「「れん〇〇!」」
紫「ふは、マジもんのおたくだった笑」
@xxx
〇月〇日 神奈川県 ××公園市民プール
King & Prince
平野紫耀
永瀬廉
橋海人
△△〇〇
プール駐車場にて目撃
全員髪が濡れていた為、おそらく中でも遊んでいたとのこと
17:07 2023/08/xx
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1.3万件のいいね 7238件のリツイート
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@xxx
4人でプールとか考えただけで贅沢の極み
@xxx
〇〇ちゃん囲って一生ナイトやってる3人想像つくな
@xxx 🔒
はぁもう俺の人生にはなんの悔いもない……………