サバナクローの一行と別れ、本来の目的であった栗拾いに戻ると、裏の森で、カゴいっぱいに栗を抱えた一年生達と合流することが出来た。



「リオさん!」
「凄いねユウちゃん、もうそんなに集めたの?」
「はい!じゃなくて、大丈夫でしたか?さっき」
「?うん。大丈夫だよ」
「お前、あんな凶暴そうな奴を前にしても怖がらねぇなんて、実は結構つえーのか」


こちらを見上げる、くりくりの瞳と目が合い、思わずふふっと笑ってしまった。


「お前、いくら女の人だからってリオ先輩は寮長だぞ。舐めすぎじゃないか」
「少なくともお前よりは100倍つえーよ」
「なに!?」
「ふふ、試してみる?」


ニヤリと笑って、魔力を集中させた指を、彼に向かって一振りする。

発動したのは、簡単は水と炎の魔法だ。天気の応用で、それらを上手く組み合わせ、雷を発生させる。


「ふなっ!?」
「ッ?!」
「すっげ、何今の、」


時間にして、コンマ数秒。ほんの一瞬で消えてしまうそれを、昔、同級生の一人は、星のようだと言っていた。




「うぅ、目がチカチカするんだゾ」
「ごめんね。そろそろトレイのところに戻ろうか」
「そうですね。俺達が集めた分も結構ありますし」
「リオ先輩、そっち持ちますよ」
「いいの?ありがとう」


隣に並んだエースくんが、そう言ってカゴを持ってくれるのに甘え、寮までの道のりを進んだ。









* * *