脳髄の奥がジリジリと焦げる。今が現実なのか、それとも泡沫の幻なのか。曖昧な境界線が目の前で揺れて溶けていく。
「私、貴方のことを恐ろしいと思った」
 皆が英雄と呼ぶその姿は、あまりにも凶暴だと感じた。


  
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