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「モルガーナでは、何をしていた?」

「私は、モルガーナ城で兵士をしておりました。」

アルバートさんの瞳が一瞬大きく広がった。



「……お待たせしました。」

ちょうどそこへオスカーさんが食べるものを運んで来た。
肉や野菜の挟まれたサンドイッチみたいなものだ。
それに、ワインも。
やっぱり、アルバートさんは貴族なんだね。



「さぁ、食べてくれ。」

「いただきます。」

正直言ってお腹は空いていた。
ネイサンさんも私もお金がないから、きっと森の木の実くらいしか食べられないだろうと諦めていた。
だから、この出会いは本当にありがたい。



(……美味しい!)



夢の世界の中でも、眠くなったりお腹が減ったりするのが不思議だね。
現実ととても近い感覚だ。



「ネイサン…君は、今、仕事を探していると言ったな?」

「はい。」

「……どうだろう?私たちの護衛…みたいなことをしてくれる気はないか?」

「え?しかし、おふたりは相当な剣の使い手…
私などいなくとも…」

「いや、さっきのようなことが今後もないとは言えない。
それに…実は、私たちはモルドに行くところなのだが、モルドに行くのは初めてでよくわからない。
だから、案内がてら護衛をしてほしいのだ。」

「……またモルドに……」

ネイサンさんは、あまり乗り気ではなさそうな顔をしている。
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