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「イズル、そしてネイサン…今後は、女の方についての情報を探ってみてくれ。
男の方については、無駄だとは思うがライゼル公に頼んでみよう。
しかし、こういう状況ではやはり一度故郷に戻って父上と相談するしかないだろうな。」

「そうですね。そういえば、ファーリンド行きの船があと数日後に出港します。」

「そうか…それでは、その船で一旦戻ることにしよう。」







その晩、私はなかなか寝付けなかった。
今日聞いた話がとにかく衝撃的過ぎて……



「ネイサンさん…もう寝ましたか?」

もしも寝てたら悪いから、小さな声でそう言った。



「いや…まだ起きている。」

そっか、ネイサンさんもきっと、私と同じような心境だったんだね。
そりゃあ、あんな話を聞いたら、誰だって眠れなくなるよね。



「あ、あの……二人は、間違いなく一緒にお城に来たんですよね。」

「あぁ、それはまず間違いない。」

「別荘では一緒に暮らしていたのですから、お城に来ても一緒にいるのが普通ですよね?」

「そうだな。だからこそ、よくわからない。」

その時……私の頭に不意にひらめくものがあった。



「ネイサンさん…その人たちが捕まったのはいつ頃のことですか?」

「え?それなら…もうかれこれ二か月以上は経っていると思うが…」

「もしかして…すでに妊娠したってことは考えられませんか?
それで、女性の方をどこか安全な場所に匿っているとか…」

私がそう言った時、ネイサンさんが勢い良く起き上がる気配を感じた。



「アルバート様にそのことを伝えて来る。」

「え?」

私が戸惑っている間に、ネイサンさんは部屋を出て行った。
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