７

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「ジョシュア様、こちらのお部屋をお使いください。
何か御用があれば、この者にお申し付け下さい。」

「ジョシュア様、ライアンと申します。
どうぞよろしくお願いします。」

ライアンと名乗る若い男が、腕を曲げ頭を下げた。



俺が連れて行かれたのは、俺が育った家とは全然違う、豪華でだだっ広い部屋だった。
調度品も立派なものが備え付けられ、大きなテーブルの上にはむせ返るような芳香を放つ色鮮やかな花が生けられていた。



「腹が膨れてもう眠い。俺はもうこのまま寝るから…」

「ジョシュア様、寝室はこちらです。」

早速、ライアンが俺を寝室に案内してくれた。



ふかふかの寝台に体を沈めた。



（一体、どういうことなんだろう？）



誰もその答えを教えてくれないことはわかっているが、それでもやっぱり考えてしまう。
どうして俺はこんな所に連れて来られて、こんな待遇を受けているのか？



俺を探していたのは、エドワード王のようだ。
それは間違いないだろう。
そして、その理由は、やっぱり俺になんらかの利用価値があるからだ。



エドワード王は、皆に敬われてはいるが評判の良い者ではない。
残虐で野心家で、目的のためには手段を選ばないと言われている。
腕が立つだけではなく、頭も相当に切れる男で、若い頃からこの大陸の国を次々と攻め落としては、遂には、今のモルガーナ王国という強大な一つの国にまとめた。