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「はぁ〜…」

城に来てから、早くも一週間程が過ぎた。
あれ以来、エドワード王からのお呼びは一切ない。



毎日、豪勢なご馳走を出してくれるし、城の中や庭を散歩することも自由だ。
だが、常に俺には共の者がいて、見張られている。
自由なように見えても、所詮、俺は籠の鳥なのだ。



しかし、なぜそんなことを?
エドワード王の心中は、依然として全く読めない。
俺を一体、何に利用しようとしているんだ?



そんなある日の夜更け……



「ジョシュア様…陛下がお呼びです。」

「……陛下が?」



これと言ってやることもないし、そろそろ寝ようかと思っていた時、ライアンが俺を呼びに来た。
エドワードがついに動いた。
ようやく真相がわかるってことか?
期待と不安を同時に感じながら、身支度を整え、俺は陛下の元に向かった。
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