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私の推測は正しくなかったみたいだ。
考えてみれば、そりゃそうだ。
テレビで見た知識だもん。
正しいとは限らない。



それとも、完全に死んでしまわないとそんなことは出来ないのか…
わからないけど、とりあえずは諦めた。



さて、これからどうしたものか?
本能に従えば、何か食べたい。
だけど、今の状態で普通に食べられるとは思えないし、そもそもここには食べるものがない。



どうしようかと思っていた時、私の耳に小さな物音が届いた。
その音は規則正しいもので…
しかも、どんどん近付いて来る。
聞き覚えのあるこの音は、多分、誰かの足音だ。



どういうことだろう?
もしかして、死神?
それとも天使?
もしくはご先祖様?
だけど、そういう人たちがわざわざ歩いて来るだろうか?



そんなことを考えていたら、近くの雑草がゆさゆさと動いて…



(一体、誰が…?)



私は、身を固くして、その場の状況を見守った。
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