除夜の鐘 ◇◆ 2017/01/01 11:23

 毎年恒例の大掃除。2年は部室の担当になった。灰崎主導の元、それぞれ手分けしてロッカーの上の段からほぼ1年分の埃をはたき落とし、職員室で貰った出涸らしの茶葉と共に掃き集める。窓の曇りもなくなり、及第点を貰ったところで木下が部室の隅を指した。
「いい加減あれ、外さね?」
 そこには夏から掛けっぱなしの風鈴があった。数日後には大晦日のこの時期に目にするには、あまりにも季節外れだ。
 成田はそっと自身の記憶を辿る。確かあの風鈴は灰崎の私物だったような。
「別に邪魔でもないでしょう?」
「いや邪魔だな!音鳴ると寒ぃし!」
 西谷が男らしく言い切り、それに同調した田中が外そうと手を伸ばす。
 しかし、それは他ならぬ灰崎の手によって阻まれた。
「あれはいいのよ。春と秋は呼び鈴、夏は風鈴、冬は除夜の鐘だから」
「そうなのか!知らなかったぜ!」
「万能だな、コイツ!」
「…いや、風鈴は撞けないだろ」
「…縁下、貴方ちゃんと風鈴見たことある?風で内側を撞いてるから音が鳴ってるのよ?」
 あっさりと風鈴を手に取り、これ見よがしに縁下の前で吹いた。チリンチリンという軽快な音が響く。
 縁下はその様を目頭を揉む動作で視界から追いやった。

あけましておめでとうございます ◇◆ 2017/01/01 00:32

なんの連絡も無く、更新ストップしてから幾久しく。
性懲りもなく戻ってきました。
リハビリも兼ねてお正月の時期に関連したワードでSSを書いていく突発企画です。
7日までのつもりでしたが、もう少し書きたいので成人の日までにします。
会話文多めかと。
「極彩色主で京谷と羽子板の話」といったように拍手からリクエストいただければ、極力採用したいと思います。
とはいえ、採用されなかったからといって暴れたりしないでくださいね。
正月ですから。
のんびりまったりゆるゆると行います。
それでも良いという方は、サイト内以外の設定でも構いません。
その場合は先輩後輩クラスメート友人恋人など、設定も指定してください。
無い場合は極彩色主(灰崎姉主)で書きます。
リクエストはclapからお願いします。
お待ちしております。

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