ニーハオ!
「あそこのラーメン屋さん美味しいよ」
「マジか、今度行ってみる」
「あとね、餃子も美味しい」
「なまえさんも一緒に行きましょー!」
「うん」
次の公演のテーマがカンフーだし、その流れで九門とか他の奴らと一緒にここら辺のラーメン屋マップみたいなのを作ってる。中でもなまえさんが詳しくて、今も九門とマップ更新してたらまだ行ってない店の情報くれて、それ聞いてたらなんか意外だな・・・とか思った。
いや、だってさ、常日頃から万里さんが引っ付いてんのに店とか行きにくくね?飯食ってる時にベタベタされたら嫌じゃん、いやその前に結婚もしてない男女があの距離保ってることがまだ納得してねえけどな!!
「じゃあなまえさんが教えてくれた店明日行くか・・・
なまえさん明日大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「明日か、
あー、行く前にちょっとだけ大学寄ってい?」
「ッッッッ!?!!!!」
いいいいい、いま!どこから現れた、!?全く気配を感じられなかった万里さんマジ怖え!!いやいやいやそりゃなまえさんの側にこの人ありとは分かっていたけどさ、さっきまで俺の視界にはいなかったんだよマジで!
「だ、だいがく、?」
「おー、先に出しときたいもんあるからそれ出した後でい?ラーメン」
「万里くん食事制限してるってたるちが言ってた。
だから無理に付き合わなくていい、あーちゃんと九ちゃんと行ってくる」
「・・・・・は?」
怖ッ。
なまえさん相手にそんなキレるんだ万里さん、・・・違うキレてるというか呆れてんのか?それとも心配か?俺は育った環境もあってそんなにこういうことにビビったりはあんましねーけど、万里さんのさっきの顔、死ぬほどヤクザ感あったわ。
「俺いつも言ってるよな?
男はみんな狼だって」
「うん」
「じゃあなんで分かってくんねえの?
いくら莇と九門とはいえ、男。
その男がしかも二人もいんの、危ないと思わねえ?」
「狼じゃなくてシベリアンハスキーだと思うね」
「そうじゃなくて、な?聞いて。
シベリアンハスキーが二匹同時に襲いかかってきたらどうするよ?大変だな?事件だな?即ブタ箱行きだな?」
「もふもふだと思う」
「あ〜〜〜、もふもふしてるなまえ絶対可愛いけどそうじゃねーんだよなあ〜」
会話ができてねえ。まあ、俺が万里さんの言いたいことを整理すると、たとえ俺と九門とはいえ男は男。万里さんはなまえさんが自分以外の男と一緒に過ごすことが気にくわない、そんな危険に晒すぐらいなら俺も行く、と。それなまえさんと一緒にいたいだけだろという言葉は飲み込んだ、えらいぞ俺。
「万里はいつもなまえさんといるんだからたまにはいいだろ!」
「はあ?俺は特にお前が一緒なのが気に入らねえんだよ兵頭弟が!」
「なまえさんとラーメン行くのに何が気に入らねーんだよ!この束縛男!」
「言いやがったなこの、」
「うるせえッ!静かにできねえのかお前らは!!!」
うえ、痛そ。思いっきりクソ左京に頭グーで殴られた二人。腕組んでうずくまる二人を見下ろすクソ左京。今のは二人が悪かったな、いつもの言い合いはじめたし、唯一止めれるなまえさん知らん顔でラーメンマップ見てるし
「隊長明日空いてるならラーメン一緒に行こ」
「誰が隊長だ。
明日か、まあいい行くか」
「はあ?!!クソ左京行くなら俺行かねえからな!!?!」
「やだみんなで行きたい」
「なまえさんと俺と九門だけでいいだろ!」
「おいなんで俺はぶいたおい莇ふざけんなよおいこっちみろ」
「絶対行かねえからな!!」
「いやだ」
俺は全力でなまえさんに抗議したのにツーンとそっぽを向いたなまえさん。真剣に話聞いて欲しくて両頬に手を当てて思いっきり俺の方に向かせたら、横から腕振り下ろされ、気づいたら万里さんに腕ひね挙げられてた。なんだこの人さすがセコム早え。
そして、次の日。
美味そうにラーメンを食べる左京と九門となまえさんと万里さんと、端の席で不貞腐れながら麺をすする俺を監督が目撃したらしい。
前へ|次へ
戻る