それはまるで
2026 06/19
[chapter:それはまるで]
「ふぅ…ん…!」
「声を抑えないで下さい、マスター」
口に手を当てて声を抑えようとするマスターに俺はそう言った。
俺が愛撫をする度、漏れる声が恥ずかしいのかマスターは何とか声を出さないようにとあれこれ手を尽くしてくる。例えば、今みたいに口に手を当てたり、枕に顔を埋めたり。甘さを含んだその声は可愛いから、俺は沢山聞きたいのに。
「やぁ…だ…!ますた…呼び…やだぁ…!!」
「そうっすね、俺が悪かったっす。すんませんでした、立花」
泣きそうな顔でそう言ってくるマスター…いや、立花。それに俺は慌てて謝り、謝罪を込めて口付る。確かに恋人の時間に主従の呼び方をするのは無かった。
口付けたのだからと隙間から舌を入れ、丹念に口の中まで愛する。立花もおずおずとたまに返してくれるから、嬉しい。下手くそながらも必死に応えてくれるのも嬉しいし、可愛い。
濃厚な口付けをしながら、胸も愛撫する。優しく触れたり、その中心にある突起を可愛がったり。その度に体を震わせながら甘い声を漏らすのも可愛い。
愛撫する手を下へ下へと動かしていく。股間にあるそれを優しく手に取ると、蜜を溢していた。甘そうなそれも可愛がって愛そうと口の中に招く。途端に立花は目を見開き、叫んだ。
「ふぁっ?!や、やだ!やだやだ!!そんなの口に入れないでよ、マンドリカルド!」
「ひやっふよ」
「ひにゃ!?口に入れながら喋らないで!」
恥ずかしいのか嫌だ嫌だと首を振りながら叫ぶ立花。俺がそれを口の中で可愛いながら返事するとまた立花は悲鳴を上げた。それに構わず愛するとやだやだぁと甘く鳴き始める。そんな立花に胸が甘く痛んだ。
可愛い。嬉しい。俺なんかの愛撫にこんなに感じて喜んでくれて。甘えてきて。俺の主人兼恋人は何でこんなに可愛いんだろう?
それに魔力が混ざっている蜜も甘くて美味しい。体液に魔力が混ざっているせいか、立花の蜜はこれ以上なく甘くて美味しいんだ。血とかはそうじゃないのに。
これも恋人同士になって愛し合うようになってから知った事だった。
「や…やら…!も…でちゃ…!!」
「ひって」
「いやぁ…!」
立花の言葉を聞いた俺は更に愛撫を激しくした。すると立花は体を震わせながら果てる。更に濃厚で甘くて美味い蜜が口の中に広がった。それを一滴も残したくなくて、丹念に愛撫してしゃぶり尽くす。
蜜を出せるだけ出させると俺は立花の足を広げ、更に奥にある部分を目指した。立花の奥まった部分にある蕾は俺からの愛撫にひくひくと痙攣し、愛して欲しいと訴えている。そんな淫らな孔が可愛くて愛しくて、そっと口付けた。触れるだけの口付けをすると、また口で愛撫する。
「やら…やらぁ…!そんな所、舐めないでぇ…!!」
俺が愛撫している部分がどこか分かった立花はやっぱり恥ずかしいからか、悲鳴のような声でそう言ってきた。でも、俺は止めない。口付けたり、舌で可愛がったりする。
だって、愛しい。この部分が俺なんかを受け入れてくれる部分でもあるのだから。俺なんかを中へと招いて、俺なんかに愛を返してくれる部分でもあるのだから。だから、ここも存分に愛したいんだ。
とはいえ、立花が恥ずかしがったりする気持ちも分かるから、軽くにしておく。
口で感謝とかも込めて愛すると、俺はローションを手にとった。指に絡ませたりして人肌まで温めると絡めた指を中に挿入れる。
「ふぁっ…!指が…!!」
体をびくっと震わせながら呟く立花。慌てて顔を見上げると痛みはないのか、蕩けたままだった。それに安心しながら、解しも兼ねて指で中を愛する。特に弱い所を可愛がる。
「やら…やらぁ…!そこ、やらぁ…!!おかひくなりゅう…!」
弱い所を指で可愛がる度に立花は蕩けながら甘く鳴いた。言葉は嫌がっている時のだが、その表情はこの上なく蕩けている。気持ち良いみたいだ。
ただ、俺の方も結構やばくなってきているので、指の速度を上げる。
「ひぃん…!まら、れちゃうよぉ…!!」
そう叫ぶと立花の性器はまた蜜を吐き出した。本当なら、この蜜だって味わいたいが、俺も限界だ。
立花の足を開いて抱え、愛されたいと訴えてくるようにひくひくと収縮するそれに先端を当てる。
「ふぁ…!熱い…!!大きい…!」
その言葉にまた暴発しそうになるのを懸命に堪えながら、それを中へと挿入した。中は立花の青年らしいのに可愛い見た目とは違い、魔境だ。貪欲に俺を貪るように絡みつきながら中へと招いてくれる。強請るように甘えるように締め付けたりしながら。
必死に俺なんかに愛を返してくれるその部分に息が詰まりながらも、何とか奥まで進める。そして、ある程度まで奥まで進むと馴染むまで待つ。きゅうきゅうと俺のに甘えるように締め付けてくる中に絞り取られそうだが、何とか堪える。立花も辛いのか、眉を寄せて必死に呼吸を整えている。
「は…ぁ…!」
「立花…動いて良いっすか…?」
馴染んできた頃、甘い吐息を溢す立花に尋ねると、
「ん…良い、よ…?」
辛いだろうにふにゃりと笑いながら、立花はそう答えてくれた。痛くないように気をつけながら、ゆっくりと動き出す。優しく、傷つけないように気をつけながら、立花の中を愛する。とろとろと立花が蕩けていく。
「ん…ふぅ…ん…!」
「痛くねぇっすか、立花…?」
「ん…だいじょぶ…きもちい…」
甘い声で喘ぐ立花に確認も込めて尋ねると立花はふにゃふにゃ笑いながら答えた。心底安心しながら蕩け、甘える立花は見ているだけで死にそうなくらい可愛い。
そんな立花を更に愛すべく、俺は段々と速度を上げていった。奥を開拓するようにとんとんと優しく突き、奥へ奥へと進んで中を愛していく。すると立花は被りを振りながら言った。
「や…!マンドリカルド…はげし…!!こわい…!」
「ん…もうちょっと遅くするっすか…?」
「ち、ちが…!ぎゅ…!!ぎゅって…抱き締めて…!」
慌てて速度を弱めながら尋ねると、立花はふるふる首を左右に振りながら、俺に手を伸ばしてきた。その意図を察した俺は立花の腕を俺の首の後ろに回し、俺は立花の足を抱えながら彼を抱き締める。それに立花は安心したようにふにゃりと笑い、蕩けた。
そんな立花を更に愛すべく、俺は段々奥へ奥へと進みながら、中を愛していく。
「ふ…ぅん…!きもちい…!!きもちいいよぉ…!まんど…りかるど…!!きもちい…!」
「はっ…はっ…!やばい…!!可愛い…!俺の腕の中で愛されて安心しきって蕩けて、甘えてくる立花、マジで可愛い…!!」
とろとろに蕩けながら幸せそうに呟く立花。愛すれば愛する程可愛くなるから、俺の恋人は本当に可愛い。
その癖、中はきゅうきゅうとお強請りするように甘えて締め付けてくるから、それも堪らない。
「も…むり…!い、いっちゃ…!!」
「はっ…!俺も…!!」
そう呟くと立花は薄くなった蜜を吐き出した。それと同時に中も凶悪な程、俺のを締め付けてくる。促されるまま、俺は立花の中を満たすように愛を放った。それにも感じるのか、立花は蕩けながらもびくびくと体を震わせる。
それでも足りないから、俺は精を吐き出しながら、更に中を愛した。中を掻き回したり、中の壁に染み込ませるように擦りつけたり。俺が愛する度に立花の体はびくびく震える。
「ふぁ…♡あ…はぁ…♡きもち…い…♡にゃか…マンドリカルドで…♡いっぱい…♡あぁん、やだぁ…♡そんなにずりずりしちゃ…♡きもちいいよぉ…♡」
魔力も染み渡っているからか、とろとろと蕩けながら、立花が呟く。逃げようとするように腰をくねらしたから、
「駄目っすよ」
「ふぁ♡」
しっかりと足を抱え直し、奥を突いた。そのまま、とんとんと優しく奥を突いて可愛がる。その刺激に立花は体を震わせながら、甘い泣き声をあげた。可愛い。
奥にも染み込ませてやるべく、俺は足を抱え直してから奥を愛した。そして、今度は胸に手を伸ばして突起を可愛がる。足を抱えながらだから、大変だ。胸と奥を可愛がるように愛すると中は更にきゅうきゅうと締め付け、甘えて強請ってきた。
「やぁだぁ…♡ちくびを可愛いがっちゃ、いやぁ…♡おにゃか…おく…きゅんきゅんするぅ…♡」
「ん…そのまま、お腹の奥をきゅんきゅんさせな?俺に愛されて蕩けるあんた、最高に可愛いんすから」
まだ理性があるからか、蕩けて甘えながらもそう言ってくる立花。そんな立花の理性を取っ払うのも含めて優しく言う。
だって、本当に俺に愛されて蕩ける立花は可愛いから。安心して、俺に身を委ねて愛されて欲しい。
奥を開拓していくと雄子宮にまで届いていく。最奥を攻略すべく、俺は硬い壁をこねくり回したり、優しくとんとんと突いた。その度に立花は甘い声で鳴く。可愛い。
「ぁ…は…♡も、もう…♡」
「ん…俺も…奥までちゃんと愛するから。な?」
立花の雄子宮の入り口は緩んだからか、俺のに甘えるようにちゅぱちゅぱ吸い付いて来る。もう大丈夫そうなので、入り口に先端を当てると、
「ふやぁん…♡」
奥の中まで愛を注いだ。その熱に感じたのか、また立花は甘く鳴いて喜んでくれる。それが嬉しくて堪らない。
「あぅ…♡りか…りかぁ…♡」
理性が弾け飛んだのか、立花が舌ったらずに愛し合う時だけする呼び方で俺を呼ぶ。そんな立花の体を俯せにすると、俺はその背に何度も口付けた。
前につけた跡は時間が経ったからか、消えかけていた。愛しさと思いを込め、また印をつけるべく、俺は口付けを落としていく。
「可愛い…立花、可愛い…好きだ…愛してる…」
「ぁ…れも…♡すき…すきぃ…♡」
抜けかけたそれをまた奥まで入れ、優しく突いて中を愛すると立花は蕩けきりながら、うっとりと呟いた。意識が朦朧としながらも愛を返してくれる恋人が嬉しいし、愛しい。あまりの幸せに涙が出そうになる。
ちゃんと恋人になって。限りなく愛して。愛を返されて。
あぁ、何て幸せな時間なんだろう。
生前は強引だったからか、愛しても愛を返される事は少なかった。それどころか、何度も振られた。
その苦い経験を知っているからこそ。俺は尚更、この甘い時間が堪らなく愛しくて大切で大事だ。幸せを感じるんだ。
胸一杯に愛しさと幸せを感じながら、俺は立花を愛し続けた。そして、立花も愛を返し続けてくれた。
「ん…」
愛し終わって後始末をし。水分補給の為のペットボトルを二本持ってベッドに戻ってくると、立花は布団の中で身じろぎした。起きたかと思って顔を覗き込むと、その瞼は閉じられている。
穏やかに幸せそうに眠る立花。今日は悪い夢もレムレムもないようだ。それに安堵のため息が出た。
「マンドリカルドの愛し方って奉仕っぽい。だから、マスターは癒されもするのかも」
ふと、頭の中でそんな声が響いた気がした。以前、俺が立花を愛する時の事を知った誰かが言った言葉。あの時は曖昧に笑いながら否定したが…
もしかしたら、そうかもしれない。俺は好きな人には尽くしたい。恋人なら、尚更だ。
愛して、愛して、愛して。とことん愛して。尽くして。
その相手が俺なんかにも愛を返してくれるなら、拍車がかかるのは当たり前だ。
「とはいえ、やり過ぎてあんたに嫌われるのは嫌っすね」
すやすやと穏やかに幸せそうに眠る立花の顔を見て呟く。持ってきたペットボトルの一本をベッドの傍に置くと、俺はベッドの端に座り、もう一本の方を飲む。
「大切にするんで、あんたも俺を大切にしてくれると嬉しいっすよ。マスター」
水を飲み切った俺はそう呟くと眠るマスターの唇に軽く口付けを落とした。