あとがき



※原作、及びこの小説内のネタバレあり。原作未プレイの方や最後まで終わってない方、これからこの小説を読む予定の方はご注意ください。





ここまでお読みくださって、誠にありがとうございます。これにてこの物語はとりあえずは完結となります。

私の妄想の塊ですが、少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです〜。当初の予定では五話くらいで終わるはずだったので、思ったよりも長くなった中編でした。

イミゴの「オレ」と「俺」の使い分けは伝わったでしょうか? 恥ずかしながら原作で両方使われている理由は未だにわからないままなのですが、この小説内ではそれほど難しくはないと思うので、あえて語りません。原作の使い分けの理由を知っている方、あるいは考察した方がいましたら、ぜひ教えてほしいです……。

さて、この小説では原作の展開を一部改変して、一年前の出来事としている部分がいくつかありました。「イミゴが顔を隠している理由」や「神社でのおみくじで初めて大凶を引いた話」などなど。

前者は、一年後に真依がイミゴに会ってお面の理由を聞いた時に彼が「神々しい顔を隠すため」と返しますが、これは一年前の夢主との会話を思い出して真似ている、というここだけの独自設定です(ここ重要)

後者は、真依とは関係性が違うために爆笑されることはありませんでした。しかし、一年後は大凶を引いた真依に対して、同じく一年前大凶を引いた夢主を思いながら「大凶引いたのを見たのは二人目だ」と言って原作通りに爆笑する、という流れのここだけの独自設(以下省略)

この他には特に、一年前に此岸帰りをしたことによって、原作軸にていくつかの差異が生じます。まず、イミゴは真依を帰すための方法を出会ってすぐに思いつきますし、タガタも巻物を見なくてもやり方を知っています。しかし、夢主とは違い四ツ目神との縁が深い真依の行手を阻む力は存在するので、結局墨と筆や形代を探す羽目にはなるのです。

お気に入りのシーンはいくつかありますが、いろんな意味で書いててやべえってなったところがひとつ……彼岸花を隣り合って見るやつですね。そこまで長い会話でもないし、気にも留めなかったかもしれませんが、この状況が既につらい。四ツ目神においての重要なワード(花)ですから、すぐにピンと来た方もいらっしゃったかと思います。

だって、だって……自分の死因になった花を気になってる子と見るって……地獄か?? 自分で書いたくせにしんどい。救いようがねえ。真依には毒があるって話したのに、夢主には秘密にしてるじゃん……。彼岸花を見るたびに自分はこいつとは違うんだって思い知らされてるんでしょ……? なにそれ、しんどすぎる。ねえ、どんな気持ちで話してるの〜うわ〜〜ん。多くは語らないので、色んな場面の彼の心境を汲み取ってあげてください〜〜。

さてさて、原作をプレイ済みの方ならすぐに気づいたかと思いますが、「END13」という単語に「お?」と思っていただけたら、心の中で握手したいです。完全に架空かつ妄想ですが、「END12 四ツ目神(新)」に“双子の記憶が残っている”という要素をプラスしたこの小説内だけの特別時空でございます。いつもの如くやりたい放題ですが、夢なので許してやってくださいませ。

見る人によってはハッピーエンドではないかもしれませんが、私の中では圧倒的にハッピーです。今後、記憶を思い出す可能性も大いにありますからね。なくても、個人的にはおいしいです。もだもだする悠真が見れます(たぶん)

この連載では夢主とイミゴが出会った一年後に、真依が神社に訪れます。その時の真依の動きとしては、数多あるENDの中から“鏡池にて結婚式の写真を浮かべる”という選択を一直線に選び取っています。つまり、双子の記憶で残っている部分はこの直線ルートのみで、例えば他の悠真と入れ替わるENDや四ツ目神の声に応えなかったENDで得られるはずの知識はありません。お守りの鈴がどうして片方なかったかの記憶もないわけです。(知らない人は特別編を課金して読んでネ!)

どうして双子は記憶を持ったままなの、と疑問に思うかもしれませんが、前述した通り夢だから好きな設定にしたかったというのもあり、さらに裏設定として夢主の縁結びのお守りが三人を強く結びつけてくれたから、というのもあります。深く考えてはいけません。お守りを渡さなかった場合は、記憶もない上に会えなさそう。

裏設定といえば、初期のプロットでは入れるはずだった話が一つ。イミゴの正体や彼岸についてです。最初の予定では、終盤で母から四津村の真実を聞くという展開がありました。しかし、これはイミゴと関わるうちに夢主が彼の意を汲みたいという思いが強くなったため、最後まで秘密にすることにしました。真実を追い求める真依との対比にもなっています。気になることを呑み込んでまで、相手の意思を尊重したくなったわけです。惚れた弱みとも言えるかもしれませんね。

同時に、「END13」にて悠真が“時戻しが夢主にも影響した”のかもと言っていますが、これは正解です。夢主と母親は東京に住んでいますが、そもそも実家から東京に移り住んだ原因は「相良家にて双子の片割れが儀式に連れて行かれた」という話を聞いたからなのです。母はこの村やっぱりやばい、と遠くに逃げました。真依が選び取った「END13」では儀式が行われなかったため、東京に移り住む時期が大きくずれることになります。本来は本編に紛れ込ませる考察要素だったのですが、この話をさせると結局夢主がイミゴの真実に近づいてしまうので、急遽カットしました。

「END13」以外の夢主は、ごく普通に今まで通りに過ごしていくことになります。ときどきイミゴとの思い出を振り返りながら。たぶん特定の人と長くお付き合いはできなさそうだし、なんなら付き合うことすらしなさそう。やっぱりイミゴのことを忘れられなくて。一生片思いよ……(悠真も)

ちゃっかり捏造していますし(双子の記憶とか諸々)至らないところも多々あったかとは思いますが、完結まで駆け抜けたことに私自身が感動しております。本当に嬉しいです。文章を書き始めて最初に完結させたのがこの小説になったので、今後は思い出として私の中の伝説になりそうです。

今後のお話は短編のような形で更新するか、しないかといった具合です。書けたらいいなくらいの希望なので、期待せずにのんびりとお待ちいただければ幸いです。

では、またどこかで。
お付き合いくださり、本当にありがとうございます。


双葉
(2021.8.31)





以下はこの小説に関する雑談なので、気になる方はご覧くださいませ。(公式に対する愛ゆえにうるさくなっています。すみません……)


元々この物語を書こうと思ったきっかけは、あまりに四ツ目神の夢がないことでした。本当にどうして。何故。こんなに、素敵な、良い意味でやばすぎる作品の夢がない、だと……? 信じられるか……? 私は信じられなかった。ならば、やることは一つ。

よっしゃ、無いなら書くしかねえっしょ!! というノリで書きあがりましたイミゴ(悠真)連載でございます。(勢いがやべぇ〜)

イミゴは無印の頃からの最推しでして、初めてプレイした後も彼の小説を書きたいと思っていたのですが、その時の自分の書き手としての力が今よりもっとお粗末だったために断念。ずっと書きたい読みたいともやもやしながら、今回リメイク作品をやらせていただいて見事に再熱した次第でございます。四ツ目神の沼は深いぞ〜〜いいぞ〜〜。

まず、イミゴが動いて喋ってるとか神すぎる。最高。ありがとう公式様。他のみんなも私の中ではイメージ通りの声で、なんならアニメ化でもしてくれ〜と心から願いました。物語が引き込まれる展開なのは昔からそうですし、他を語り出したらキリがなさそうなのでやめますが……。

そんなこんなで、最高な作品に右ストレートをもらった結果、(夢)小説が読みたくなったわけですが、あまりに少なすぎるのです……何故なの……。え、読みたくなるのは私だけ……? 嘘じゃん……。こんなに有名なはずの作品なのに? そんな……。

作品自体を好きな人は多いと思っているのですが、夢(二次創作)界隈ではどマイナーですよね。何でだろう。不思議。扱っている内容が割とデリケートだからですかね……それはあり得そう。でも、小説増えてほしい〜〜イラストでも良い〜〜。他の作者様が書いたイミゴ(悠真)が読みたいし、見たいんじゃ〜〜。もちろん他のキャラも好きですが。

というわけ(?)で、私のように読みたいのになかったという方がこの小説を見て、少しでも楽しんでいただけたら本当に嬉しいです。

(荒ぶる)長文、失礼致しました。
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