「おかえり、さつきちゃん」
「ただいま、名前ちゃん」
仕事から帰ってきた彼女を抱きしめた。
今日はさつきちゃんは普段より帰るのが遅くなった。
彼女の身体や髪を嗅いだけれど他の人の匂いは移ったりしていない。
いつもの彼女の香り。
凄く、心地よい香り。
「確認出来た?」
「うん、大丈夫」
いいこいいこと頭を撫でられる。
私は目を閉じて彼女の手の感触を味わった。
「もうご飯出来てるよ」
「いつもありがとう。でもご飯の前にちょっとクリーム塗ろっか。足、少し赤くなってるから」
本当に彼女は目ざといと思う。
私の微々たる変化にすぐに気が付いてしまうのだから。
「ちゃんと大人しくしてないと駄目だよ?名前ちゃんの綺麗な肌に傷が残ったりしたら嫌だから」
「今日はお家全体の掃除してたから、ちょっと動き過ぎちゃったのかも」
彼女に手を引かれ私はリビングのソファーに座る。
「じゃあ、外すからね」
「うん」
カチャカチャと金属が触れる音がした後右足が軽くなった。
彼女は私の足を持ち上げ、その項にキスをした。
「...足なんて汚いよ、さつきちゃん...」
「名前ちゃんの身体で汚いところなんてないよ」
彼女の舌がそこをなぞって、その舌は足先まで進んでべろりと指と指の間を這った。
思わず声をあげてしまえば彼女は笑う。
昔とは比べられない程の、大人の笑み。
「...ダメ...さつきちゃん...」
スカートをぎゅっと握って、膝を擦り合わせて。
私の身体はもうすっかり彼女に染まってしまっていた。
彼女に触れられると簡単に熱を持ち、触れられたくて身体が疼いてしまう。
「えっちだね...名前ちゃんは...」
彼女の手がスカートの中に入って、その指が下着の上から私の一番熱い場所を撫でた。
身体からじわりと溢れ出したことを自覚する。
「今日一人でシてたでしょ?」
「...うん」
下着の間から彼女の指が入ってソコに直接触れるとくちゅりと音がなって彼女の指を簡単に飲み込んだ。
「昨日の夜私が着てたパジャマ使って、...えっちな子だね、ほんと」
「っ...!」
ぬるぬるになったソコから指を抜き、敏感な場所を彼女が数度擦っただけで私は達してしまう。
今日はもう数えきれないくらい彼女を想ってシたというのに。
「会社のトイレでカメラ確認したら、名前ちゃんが凄くえっちなことしながら私の名前沢山呼んでたから...私もそういう気分になって大変だったんだよ?」
彼女は私の服を一枚一枚丁寧に脱がせていく。
全部脱がされて裸になった私の全身をじっと見つめる彼女の視線に寒くもないのに身体がゾクゾクとしてしまう。
「だからご飯の前に、責任とってもらおうかなって。...わざとカメラの前でシてたでしょ?」
自宅に設置された、本来ペットの見守り用に売られているそのカメラ越しの彼女に向けて、見せつけるように一人でソレをした。
「さつきちゃんに可愛がってもらいたくて...我慢出来なかったの」
私の足を大きく広げて、彼女はソコに口を近付けた。
「知ってるよ。こんなにとろとろにして...本当に可愛い」
彼女の赤い舌が私を責め立てる。
熱い、彼女の舌が、私の身体が。
「クリーム塗る前にちょっとだけ先に可愛がってあげるね。それからご飯を食べてお風呂に入って...ベッドで続きしよう、ね...」
なんて甘美で幸せな日々だろう。
大人になってもう枷は無くなった。
彼女の帰る家で彼女を待つだけの日々。
そんな何よりも幸せな日々を送ることが出来るようになった。
散々愛し合ったあと布団の中で抱き合って眠りその日を終える。
朝起きれば一番に大好きな彼女と会える。
幸せすぎてバチがあたりそうだ。
「じゃあ名前ちゃん、いってくるね。今日は定時で帰れると思うから、いい子で待っててね」
「うん、さつきちゃんも、気をつけてね」
いってらっしゃいのキス、まるで新婚さんみたい。
カチャリ
いつもと同じように彼女は鍵をかける。
私が危ない目に遭わないように、彼女はいつだって私を守ってくれている。
「...今日のご飯...何にしようかな...」
私は冷蔵庫の中身を確認する為にキッチンに向かう。
昨日彼女が保護クリームを塗ってくれたからもう枷がふれる足首の痛みは殆ど無い。
ジャラジャラと、金属がフローリングに擦れる音が心地いい。
その音を聴く度に、ああ、私は彼女に愛されているんだって、それを何度も実感させてくれるから。
「今日は寒いみたいだから、身体が温まるものにしようかな」
快適な温度に整えられた部屋、私はずっとそこにいるから。
今日の日中の気温は3℃らしい。
それがどんな寒さだったのか、私はもうよく覚えていないのだけれど。
end